あきしげ

ストームブレイカーズ 妖魔大戦のあきしげのレビュー・感想・評価

3.5
製作陣から伝わるサービス満載の演出。

良かった点。

・観客を意識した演出
・軽いノリとコミカル
・テンポを崩した演出

悪かった点。

・悪役の設定が微妙
・ラストが迫力不足
・ストーリーが凡庸

西遊記をモチーフにした作品。
西遊記は中国に限らず日本も。
とにかく、使い古されたネタ。

本作はワザと外した構成である。
三蔵法師一行は引き立て役です。
これがコミカルさを出している。

観客を楽しませようとする意気込み。
これが本作からずっと伝わってくる。
その意気込みだけでも高く評価する。
映画は観る人たちの為にあるモノだ。
決して作る側の満足ではありません。

こういう挑戦的な作品は嫌いじゃない。
敢えて使い古されたネタを使っている。
それで少しズラした展開は面白いです。

ただ、悪役の設定が雑に感じた。
そのせいでラストが迫力不足に。
もう少し練るべきだったと思う。
そうすればもっと楽しめたはず。

それにストーリーも捻りがありません。
観ている側を意識した内容のせいかも。
難しい事をせずにストレートな展開に。
その結果、全体的に内容が薄くなった。

しかし、こういう意気込みは大切。
ビジネスライクな映画とは正反対。
何より下ネタに走っていないです。
安易な下ネタほど寒いモノはない。

映画は観ている側を楽しませてこそ意味がある。
あきしげ

あきしげ