FREDDY

ライカーLaikaーのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

ライカーLaikaー(2017年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

今関あきよし監督による、モスクワを舞台に日本人の女性と女優志望のロシア人女性との関係を描いた恋愛ドラマ作品ということで。印象としては、可もなく不可もなくといったところですかね。宮島沙絵が演じる、最愛の母親を亡くし、語学留学のためにモスクワへとやって来た天真爛漫な日本人女性・ライカと、クセーニア・アリストラートワが演じる、女優になるためにオーディションを受け続けるも結果が出ずに焦っているロシア人女性・ユーリャが織り成す恋愛ドラマは、"自分の境遇を旧ソ連の宇宙計画でスプートニク2号に乗せられた悲劇のライカ犬に重ね合わせている"というライカのキャラクター設定や、「同性愛宣伝禁止法」と呼ばれる、"非伝統的な性的関係"を未成年に宣伝することを禁じる法律が制定されているロシアを舞台に2人の同性愛が描かれていることには興味を惹かれたのだが、全体を通して抑揚があまりなく、一定のテンポで物語が展開されるので終始退屈といったところですし、様々な経験を経て登場人物らが少女から大人へと成長していく過程を映し出すのは良いが、起点となるものがベタであり、それに至るまでの道のりが極端で強引な印象もある。本作は気軽に観るくらいが丁度良い作品ですね。良かった点をあげるとしたら、宮島沙絵という女優を知れたことと、ericaが歌う主題歌『きっといつか、もっと強く、私らしく』くらいかと。
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