ゆまぽん

真白き富士の嶺のゆまぽんのレビュー・感想・評価

真白き富士の嶺(1963年製作の映画)
3.9
2023.11.28 Prime Video
冒頭、主を失ったチェアーに語りかける芦川いづみさんが悲しくも美しい
妹が書いた自演の手紙は、死期を悟った妹が思い描いていた理想の恋愛像なのであろうか
病床に伏す妹を気遣ういづみさんの献身的な姿が切なくて泣ける
存在するはずのない ”M・T” を装って手紙を書いたのもその優しさからだろう
死の恐怖に怯える妹とのシーンは、涙なしには観られなかった
ピッカピカの新車のボンネットに映るいづみさんの描写が更に涙を誘う
そして、妹の死に責任を感じた少年がヨットに乗り後を追ってしまう衝撃の結末
海面に浮かぶマフラーがただただ悲しい
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