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ケイト・プレイズ・クリスティーンの作品紹介

ケイト・プレイズ・クリスティーンのあらすじ

1974年、生放送中に自殺したテレビキャスター、クリスティーン・チャバック。彼女を演じることになった女優ケイト・リン・シールは、 役作りのため生前のクリスティーンの足取りを追う。彼女の住んでいた街へ赴き、髪型や肌の色を似せ、精神的にも肉体的にもクリスティーンへの同化を強めていく。しかし、その同化が、ケイトにある変化をもたらせ始める…。

ケイト・プレイズ・クリスティーンの監督

ケイト・プレイズ・クリスティーンの出演者

原題
Kate Plays Christine
製作年
2016年
製作国
アメリカ
上映時間
112分

『ケイト・プレイズ・クリスティーン』に投稿された感想・評価

kunico

kunicoの感想・評価

3.9
ニュース番組中に自殺した女性キャスターを描く映画を撮影する為に、役作りにのめり込んでいく女優の姿を追ったドキュメンタリー。

正義を証明する為、ジャーナリストとしてのプライドを胸にこの世を去ったクリスティーン・チュバック(動機は全て闇の中だが私はこう思った)
彼女は朝の生放送中に銃口を自身に向けて引き金を引いた。
あまりにもショックなニュースではあるが、当時のテープは全て回収され手に入れることは出来ないし、田舎で起きた事件だった為その出来事を知っている人は限られているようだ。
この、埋もれてしまった真実にスポットライトを当てることを目的に映画の制作は決定されたのだと思う。

そのクリスティーン役にケイトという女優に白羽の矢が立ったわけだが、彼女はまずクリスティーンの容姿に自分を近づけていこうとする。
肌を焼き、カラーコンタクトやカツラも作った。
次に彼女の内面についてだが、TV局の同僚や専門家、父親の部下だったという人物へ取材を重ねていく。
そこで、生前クリスティーンが何に悩み、何を求めていたのかを知り得ていくが、先に書いた通り、事件の瞬間をケイトが見ることは無かった。

ケイトの苦しみはクリスティーンについて深く足を踏み入れてから始まっていく。
彼女を理解しようと努力してもクリスティーンに近付けないのだ。
いや、努力しているはずなのに自分にはまだクリスティーンになりきれる力が足りないと絶望するのだ。

何度も同じシーンを撮り直し、遂には撮影中に共演者相手に喚き出す。
少しずつ自分を見失い、役に喰われていく女優を、カメラは自殺の場面でカットがかかるまで映し続けた。

カットがかかりラストにケイトが呟く捨てゼリフは、劇中に語られたであろうどんな言葉よりもクリスティーンの心情を代弁しているものだった。
人間誰しも演じながら生きている、という話はよく言われるけれど、自らが演じる主体であることを意識しながらも、無意識のうちに表出・漏れ出てしまうパフォーマティブな部分にどう向き合っていくか、それは俳優のみならず、サラリーマンにだって切実なテーマだと思う。ビジネストークでから笑いを交わすうちに、いつの間にか本気で笑えるようになっていたり、本来興味がないはずのミスに業を煮やすかのごとく振舞っていたら、実は心の底から怒るようになっていたり。そういう、本当に思っていることとそうでないことの狭間を縫うような表現は、リアルに迫ってくるし、本作もその円の内にあると言える。
slop

slopの感想・評価

4.0
『Kate Plays Christine』
2016,112min,America
at 渋谷 ユーロライブ

本作は今日のユーロライブで全2回上映された。そしてきっと2度と日本では上映されない。(されるらしいっす笑笑笑笑)

“スパイスの効いた女性になりたい。家族にも恋人にも、よい友人たちにも。”ーー生涯で1度も恋人を持たず友人もいないChristine Chubbuckが日記に残した言葉。サラソタのチャンネル40のジャーナリストだった彼女は、1974年、ニュースの生放送中に自らの頭蓋骨に拳銃を当て自殺する。そしてそれは一時期注目されたが、すぐに世間に忘れ去られた。その人物をKate Lyn Sheilが演じ、その様子を監督Robert Greeneが撮影したドキュメンタリー、映画内映画となっている。Kateは“なぜChristineはそのような自殺を図ったのか”や、彼女が抱えていた心の病についてなど、より彼女の内側に迫るために外見以外にも実際に楽園のような街サラソタに住み、数少ない写真や映像だけでなく、彼女に関わる人々にインタビューをしChristineの持つ激しい感情をより自らの内面からひきだそうと努力をする。インタビューの中でも、「彼女の死は無駄だった。無意味だ。」という言葉や「“彼女が自殺した”ことにより、Kateが特に突出した訳でない彼女を演じ、追い、"あの瞬間”のためにそれについてを掘り起こしているのは自明だ」など、Christineに関係する人々の色々な見解が伺えた。またChristineの映画に出演する役者達のそれぞれの“自殺”についての説明などが続く。そして身も心も時間もChristineに捧げるうちに、Kate自身が彼女に影響を受ける。しかし、それは苦しみを伴うものであり、無条件に自殺を図ったChristineを崇拝するものでは決してない。“認識されたい”という欲求、誰にも向けることの出来ない深い孤独を持つ1人の女性としてシンパシーを感じるも、冷たく凍りゆらぐことのないChristineの自殺の事実と、Kateがファイナルシーンで自身の頭に引き金を引くという演技はもはや平行線ではなく、そこに彼女の自由や選択があり、事実と演技が対立する。Christineにのめり込んでいたKateの心情が変化するというより、根本的な疑問が確固たる理由を持って表面に顕れる。どんな手段をもってしても100%理解することの出来ない「他人の自殺」を描くことに虚無を感じ、それに期待している観客に、それの持つおぞましい愚かさを、まるで鏡に映して観客に見せつけるかのようにして、観客に対して銃口を向け、その愚かさの味を存分に味わわせる。真実たるものであるはずなのに、‘ドキュメンタリー’テイストではないのは、Christineにおける事実や様々な考察、それを演じるKateと、それを観てる観客の境界線や、向けられてくる矢印の向きがあやふやになっていくところが、判然としない、寧ろこちらに委ねられる部分が多いからだろう。この映画は(意図的に)失敗作となったが、これを撮り終えたKateの表情は湧き出る生に満ち溢れ、今までの“見られるために演技をする”彼女とは180度変わっていた。

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