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ウィッチ・アンド・ドラゴン 秘密が見える少女/秘密が見える目の少女のharuのレビュー・感想・評価

4.0
私にパンをよこしなさい。

ドゥンアーク王国の王と妻子が殺され、犯人として投獄されたのは、王子ニコディマス。彼に罪を認めさせるため「恥あらわし」が彼の「秘密」を暴くことになるが、恥あらわしのマルシナは、王子の無罪を告げる。これに納得できない代官ドラカンは、マルシナの娘ディナを城に連行するが…

コレ系のファンタジーが大好きなので、どんなに評判が悪かろうと見ずにはいられないので見ちゃいましたが、やっぱり好きです!ちなみに「ドラゴン出てこねぇじゃん!」って思われる方もいるかもしれませんが、あの巨大なトカゲたちがドラゴンだと思われます。
まずファンタジーの必須要素であるヴィジュアル面について、主人公ディナがめちゃくちゃ可愛いので余裕でクリア(ヨーロッパ風アビゲイル・ブレスリン)。さらに彼女が持つ「恥あらわし」と呼ばれる能力は、大人や大人数相手にも有効で、なかなか使い勝手が良さそうなのもポイント高い。相手の目を見ることでその人が恥と感じていることを暴き、「アナタそんな人間じゃないでしょ?」と良心をチクチク攻撃して相手を操作するメンタル攻撃型で、おなかがすいたら「アナタの目の前でこんな幼気な子供がおなかすかしてるのに、まさかそのパンよこさないとかないよね?」と目で訴えると、大人はパンを差し出したくてたまらなくなる技。残念ながら「罪悪感?ナニソレおいしいの?」みたいなサイコパスには効果がありませんが、雑魚には「アンタ本当に生きる価値ある?」とか言えば一発だと思われ、実は一撃必殺技です。かなり汎用性高いので、続編があるならば、さらにバラエティに富んだ攻撃をお願いしたいところ!
さてストーリーは正直何も解決しておらず、思いっきり続編ありきとなっておりまして、あるなら絶対見ますけど、恐らくないでしょう!というのも、ニコが今回だけで2回もチャンス逃してるので、「次は必ず!」やれると思えないから(笑)しかし何と脚本がアナス・トマス・イェンセンなので、もしかしたら…と希望を捨てずに待ちたいと思います。
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