イトウモ

Mのイトウモのレビュー・感想・評価

M(1951年製作の映画)
4.7
最後の駐車場の即席裁判シーンが最高である。
人に頼らずに正義を自前でつくろうとする覚悟と苦しみがある。

群衆に糾弾されながら罪人の代表として立つのが、あの殺人鬼とアル中という自分の体を思い通りに動かせないことに悩む人たちであるのがとにかく泣ける。

レイの「孤独な場所で」もそうだけれど、こういう人間であることと人間でないことの間で苦しむ者の映画は本当に感動的である。