片腕マシンボーイ

AMY SAID エイミーセッドの片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

AMY SAID エイミーセッド(2016年製作の映画)
4.5
渋川兄貴、ムラジュン、虹郎くん、三浦誠己、渡辺真起子、好きな役者目的で観に行っただけだったのに…
見事に無い胸エグられて帰ってきましたよ(ただでさえ無い胸エグられたら陥没おっぱいなってしまうがな!ぷんすか!)

二十歳の時に自殺したエミ、二十数年間ぶりに映画研究会の皆は彼女を偲ぶためエミの命日に集まる
四十代になった彼等は日々の生活に追われ冷めた大人になっていたが、久々の再会に思い出話に花が咲く、やがて話は熱を帯び避けていたはずのエミの自殺へと矛先が向くのだった…

順風満帆な人生を送っているわけではない、若い頃の夢を叶えているわけでもない、むしろ身を削りながら必死に日々の生活を生きている、カッコイイとはとても言えない中年の主人公達
数年ぶりに集まる彼等の間に流る空気は決して澄んではおらず、下手をすれば瓦解してしまいそうな危うささえある…
にも関わらず、なぜ羨望の眼差しでこの同窓会を眺めている自分がいるのか?渋川清彦がカッコ良くてキュンキュンしているわけでは無い

だってよ、僕は彼等程はまだ年を重ねていないにも関わらず、ここ何年も仲間とこんなに熱く濃密な一夜を過ごしていないからだ
もちろん友達や仕事仲間と飲みに行って楽しい時間を過ごすことはある
しかし、こんなにも感情が入り乱れ白熱した夜を過ごしたことは少なくとも社会に出てからは無いような気がする

僕も大学では映像専攻、脚本を書き、撮影をし、飲み屋では好きな映画について語り合い、本作の登場人物達と似たような学生生活を送り
そして今では本作の登場人物達と同じように映像や脚本とは全く違った道で必死に生きている
彼等の姿には自分に重なるところが多くみられた
では、彼等にあって今の自分に無いものは…、あの頃の熱い気持ちに帰れるあのバー

僕も学生時代の友人に何年も会っていない、決して遠い所にいる友人ばかりでなく一声かければきっと集まることもできる
彼等に会ってあの頃のように映画談義に華を咲かせれば、果たして熱い気持ちは蘇るのか?
そんな単純なものでも無い気もするが久々に連絡とってみようか…なんて思う


さて、ノスタルジーに浸るのはここまでにし、いつものアホな感想文のコーナー

はぁ、渋川兄貴の可愛らしいこと…、どうやったらこんなに可愛らしい笑顔のおじさんになれるの?なぁなぁ、どうやったらなれるの?ムリ?そうやな、ムリやな…
もう渋川兄貴出てきた瞬間に和む、好き、憧れ、キュン

ムラジュン!めちゃカッケー!ヤクザの役なんやけどな…、ムラジュンがヤクザとかやると、ヤクザがカッケーみたいな誤解が生まれちゃっていく無いと思う!思う!

虹郎くん…出番少な!てっきりムラジュンと虹郎くんの久々の親子共演あると思ったのに…一緒の出番無し!プンスカ!

三浦誠己、主人公、陰気な主人公
ほよよ…三浦誠己のパン屋さん、このロケーション、もしかしたらマシンボーイ家から徒歩圏内ちゃうか?虹郎くんも働いてるんちゃうか?行く!

山本浩司の英語台詞の1人舞台最高やったな!カッコ良かった!警官Aやらせとくのは勿体無い!もっと見たい!チョコレイトバーッ!

渡辺真起子、チョイ役ながら安定の存在感
上映後のイベントでも貫禄の仕切りっぷり、頼れる姉御

大西信満が夢を語るシーンはサブイボがブワッとなりましたわ、熱すぎるやんけ!カッコ良かった
くそう!テイ龍進め!

そして大橋トリオによる主題歌「Amy said」の破壊力!本人出演ありだ!

いやな、ストーリーに関しては賛否ある内容とは思う
僕は個人的に共感できる所が多く、ピッタリとハマった感があった上に、大好きな役者が多く出演ということもあってスコアもググイッと上がったんで、スコアはあまり参考にして欲しくは無いが、キャストが好きなら観て間違い無い作品かと

はぁ、僕も彼等みたいな決してカッコ良くは無いけどカッコ良いおじさんになれるよう頑張る
とりあえず今年はピルクルの飲みすぎで太ったから、年末までに体重落とす、ピルクル厳禁!ピルクル危険!ピルクル劇薬!