ボブ

ぼくの名前はズッキーニのボブのレビュー・感想・評価

ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)
3.9
2018/9/24鑑賞。
物静かな少年イカールは、飲んだくれの母親と二人暮らし。ある日、母が事故で死んでしまい孤児院に入る事になる。
リーダー格で乱暴者のシモンに早速洗礼を受けてホームシックになるも、園内の5人の子供たちはそれぞれ複雑な事情を抱えている事を知り、次第に打ち解けていく。
そんな中、新たな仲間のカミーユが入園して来て…という話。

とても良い映画。でもほのぼのではないんですよ。
クレイアニメという外見に反して作品のテーマは超ヘビーですし、子供達の抱える問題も虐待だとか犯罪者だとか、そりゃもう受け止められる訳が無いよなって辛いものばかり。
でもそれでもお互い共感して協力して、助け合っていくシステムが出来上がって行くんですよ。血が繋がっていないだけで、もう立派な家族なんです。
特にシモンが『家族』のお兄ちゃん役としてすっかり成長するラストシーンはかなりグッと来ました。
それにしても、職員同士が付き合うとかいちいちリアルなシーンも有り、完全に子供向けなのかどうかは判別しかねました。
ボブ

ボブ