あなごちゃん

標的の島 風かたかのあなごちゃんのレビュー・感想・評価

標的の島 風かたか(2017年製作の映画)
2.0
うーん、、。私にはこの映画で高評価とってるのには納得いかない、、。
まず、ナレーションがしつこかったかも、、。
ナレーションで物語をパッケージ化してしまっていているゆえに、物語に距離を感じた。ラスト、警察と住民が取っ組み合いをするシーンは長回しだったので物語に没入できたが、それもラスト数分の話であって。
ナレーションは必要最低限でいい。
次に、登場人物が絞られておらず尚且つ登場人物の生活感がないので、登場人物に感情移入できなかった。
登場人物達は、沖縄や宮古島について正論を言っているが、自分が正論を言っているという確信が顔や態度に出ており、迷いや反芻が見られないので自分を重ねることもできず共感できなかった。その上傲慢な態度で正論をいう姿に好感が持てなかった。登場人物に感情移入できるよう工夫が欲しかったなぁ。

あとカメラが主観で回っており、なぜ反対側にいる人々にカメラを向けてインタビューしないのか?引っかかった。これでは沖縄県民から見た防衛省の姿しか見えてこない。防衛省になぜインタビューをカメラはしようとしなかったんだ?

交渉で「All or Nothing」は不可能に近い。このように沖縄県民から見た防衛省の姿だけ写していれば世界はこれからも平行線だろう。カメラは沖縄県民の心情を追いいつつ、彼らと反対側の立場の人にもレンズを向けるべきだと思う、、