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アッシイたちの街のGoのレビュー・感想・評価

アッシイたちの街(1981年製作の映画)
4.0
昭和の製造業下請けピラミッドの奴隷的構造を話としては知っていても実感としては知らなかったのでリアルに感じることができて面白かった
ただの解説的な説明文ではない映画という手段で表現されることの価値だと思う
80年代初めが舞台なので話自体はかなり過去の話だが現在でもこの構造は本質的には消えていないのだろう
大量生産製造業立国自体が先進国向きじゃないと言われ続け、皆わかってはいるのだろうが、じゃあ他に何をどうやるって話で失われた~年が続いているのだ
ただこの映画のように仕事と自由を、人間性を奪う辛いものと自分勝手で気ままなものとして極端に対比させているうちはその構造から逃げられないとも思う
さらには大量生産製造業という産業がそれに関わる者にそういう対比を感じさせやすい構造を持っているとも感じる
少なくとも下町ロケットみたいなファンタジーでこの産業やその構造を持ち上げて見せるのは無責任だし能天気だ
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