さぴお

夜は短し歩けよ乙女のさぴおのレビュー・感想・評価

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)
4.8
森見登美彦×湯浅監督×中村祐介


この組み合わせが面白くないはずがない。
それは、四畳半神話体系で証明済み。

ズンズンと手を広げて歩く
黒髪の乙女が愛らしい…

「先輩」と「黒髪の乙女」の一夜を描いた本作。

あの一夜が、湯浅演出によりめくるめき、神秘的でカラフルなものとなってました。
脚本やメッセージ性ではないアニメーションで魅せる強い作品。
アニメの力を見せられて、同業者として、やる気がチャージされました。

森見登美彦文体を早口で喋りあげ
湯浅パースにイメージシーンで
独特の世界がとにかく楽しい。
物語終盤の某シーケンスが完全にねこぢる草でワロタ

生真面目な「先輩」の黒髪の乙女への思いに共感し
乙女の底抜けな好奇心で夜の主役となる様子に魅せられました。
にっこりと笑う笑顔が可愛い。
こんな、ポジティブで好奇心旺盛で酒豪な乙女に
おともだちパンチされたい

影響を受けやすい僕ですので、
観賞後は
森野登美彦文体っぽく、心の中で文言を話しあげ、ラーメンをすすっておりました。
あとは、黒髪の乙女がいれば、完璧なのだが……

夜の街を練り歩きたくなりました。
僕も黒髪の乙女のことに更ける歳に戻りたいですね…

ついつい物語や脚本に目が行きがちな僕も
作画と演出に魅せられました!

こんな大学生活送りたかった!

サイエンスSARU、ありがとう
さぴお

さぴお