サイクロプス

夜は短し歩けよ乙女のサイクロプスのレビュー・感想・評価

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)
3.5
原作者の森見登美彦は「太陽の塔」が面白かったからから、この小説もずっと気になっていた

で、今回アニメ化されたんで、映画館でやっているうちに鑑賞
カップルと女友達同士しかいない、アイドル映画のような客席
主人公が女の子だし、絵作りも女子受けしそうなオシャレな雰囲気


森見さんなんで、今回も舞台は京都
そしておそらく、京都大学

主人公の女の子は大酒飲み
近頃の学生は酒も飲まないと聞くが、彼女は気持ちいいほど、カプカプ平らげる
そして周りを愉快にさせる

そんな不思議女子が京都の街や大学を練り歩いて話が進む
その舞台も、どこか牧歌的で、バンカラで、ちょっとアカデミック
自由を謳歌する大学空間
学生は貧乏アパート住まいで、物はなくとも心は豊か


今の大学がどう変わったかは知らないけれど、昭和と平成の狭間の学生としては、なんとも懐かしい気持ちで満たされた