昨夜放送の「夜明け告げるルーのうた」に続いて…
よかったー!素晴らしいものを観た。
支離滅裂に見える心理描写や、はちゃめちゃな表現、大胆なアングルは、何かしらのメタファーなんだろう?けど
こういうのを理解するには、文学芸術の素養が必要なんでしょうかねー。
僕には分からなかったけど、でもとにかく楽しい!
僕は読書をしないし、この原作のこともさっぱり知りませんが、
人並みの知的好奇心は持ち合わせているので、古本の神が垣間見せてくれる知の回廊の世界には、ロマンを感じずにはいられません。わくわくする。
登場人物がみんな魅力的で憎めないから応援したくなる。
ストーリーや描写はよくわからなくても、キャラを好きになれると楽しくなれる。
アニメーションがとにかく楽しくて、個性的なキャラがみんな立ってて、
声優さんについては…
これ個人的には多分初めての感覚なんですが、声優さんの存在感がないんです。これはある意味すごいことです、少なくとも自分的に。
いつもアニメや吹替洋画を観るときは、この人うまいなとか下手だなとか、誰が声やってんだろとか、好きな声優さん出てる、この人こんな声も出すんだとか、
まあいろんなことを考えちゃうんですが、
そんな雑念が、いーっさい、なかったことに、自分でも本当に驚きました。
うまい下手と違う次元で、完全に声が作品世界に溶け込んでいるというか、こんな印象は今まで感じたことがないです。
アニメーション表現の独特で自由なセンス(センスって言葉を使うのも何だかダサく思えてくる)も含めて、
他のあらゆる日本アニメの、僕の嫌いなあらゆるイヤラシイ部分を、逆に浮き彫りにしてくれたような、
そんな衝撃を与えてくれた作品となりました。