KO

ラマになった王様のKOのネタバレレビュー・内容・結末

ラマになった王様(2000年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

 ストーリーは、よくある「仲違いしてた2人が親友になって敵に打ち勝つ」みたいな感じ。個人的にはディズニーアニメで最高傑作だと思う「ノートルダムの鐘」には比べるまでもないし、「美女と野獣」や「リトルマーメイド」みたいな感動やときめきもない。
 とはいえそこはディズニー。万人におすすめできるコメディ映画になっている。他のディズニーのアニメとは異なりミュージカルではなく、ゆるめのギャグが多いコメディでテンポよく進む。きっと笑っているうちにエンディングに差し掛かってしまうはずだ。
 特に笑わせにくるのがキャラクター2人。暴君から名君に変化する前の国王のもう1人の主人公に対する接し方がとにかく酷い。後でから成長するとはいえなかなか。こりゃミュージカルにできないわ。そして今回の悪役の手下であるクロンク。若い頃のスタローンみたいな見た目なのに素晴らしいボケっぷりで面白さではディズニー1ではないか。それと個人的に面白かったのがナレーション。頂点に立つ王からラマに変身し、転落していく過程で、ナレーションがたくさん使われているのがなんとなくスコセッシ風でおもしろい(スコセッシ作品は人が転落していくのが多いよね)。さらに観客に語りかけるナレーションはデッドプールのようだ。
 だらだら長文を書いてしまったが、端的に言うとこの作品には、他のディズニー作品に負けない点が2つある。魅力的なキャラクターとディズニーアニメではやや異質の観ている人が誰でも笑える気楽な面白さだ。
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