ユニバーサル・スタジオとイルミネーション・スタジオによるアニメーション「怪盗グル―」シリーズの第3弾。
笑福亭鶴瓶、芦田愛菜、中島美嘉らが吹き替え版の声優を担当。
前作で結婚した秘密捜査官のグルー（笑福亭鶴瓶）とルーシー（中島美嘉）の前に、大悪党のバルタザール・ブラットが現れる。
1980年代にはバルタザールは、子役としてハリウッドで大人気だったが、現在は業界で過去の人となっていた。
バルタザールは、ハリウッドに復讐するため世界一大きなダイヤを盗もうとするが、反悪党同盟の秘密捜査官のグルーに阻まれダイヤの窃盗に失敗し逃走。
グルーはダイヤを守ったのにもかかわらずバルタザールを取り逃がした責任を負わされ、秘密捜査官をクビになる。
そんな時、グルーにドルーという生き別れになっていた双子の兄弟がいることが判明し、グルーファミリーはドルーに会いに行く。
父親から莫大な遺産を相続していたドルーは、父の遺志を継いで大悪党になろうとしており、グルーに相談する。
一方、グルーの相棒で謎の生物ミニオンたちは、グルーが反悪党同盟をクビになったことで悪の道に戻ってくることを期待していたが、グルーにその気がないことを知り、出て行ってしまう。
ミニオンたちはピザの宅配につられてMONDIAL社のオーディション会場に勝手に侵入したことで警察に捕まってしまうが……
グルーと双子の兄弟や家族との絆が中心に描かれており、ミニオンたちの出番が少ないのが残念。
とはいえ、”SING”のオーディションに出場したり、刑務所から大脱走したり、陰ながらストーリーを盛り上げます。
グルーとドルーの双子の兄弟は悪党モービルなどのメカや悪党スーツなのどアイテムを使って大活躍です。
”バットマン”や”SING”、”ミッション・インポッシブル”などのパロディシーンも楽しめます。
音楽は80年代を代表するマイケル・ジャクソンのブレイクダンスやトップガンのバラードなど懐かしい曲でノリノリです。
クライマックスではダンスバトルが繰り広げられ、最後まで楽しませてくれます。
「ドルーは俺の兄弟やで 5分だけ猶予をくれてやる！」
2022.7 フジテレビにて鑑賞（吹替：中村久世 訳）
