『怪盗グルー』シリーズの第3作目。2017年公開。
結婚したグルーとルーシー。さらにはグルーに生き別れの兄弟がいることも判明。ルーシーの母親としての奮闘物語と、グルーとドルーの兄弟愛が作品の軸になっており、そこに新たな敵であるバルタザール・ブラットとの戦いが話を盛り上げる。
長編CGアニメーション作品のエンタメ大作なのは間違いない。だが面白さ的には普通。わくわくや感動もそれなりではあるが、突き抜けるものがなかった。無難な続編という感じ。ミニオンズの出番が少ないのも残念だ。
ミニオンズ目当てで鑑賞しているため、彼らの活躍があまり見られないと評価もやはり下がる。オーディションの合唱シーンや、刑務所内など、ミニオンズが愛らしく描かれている場面は好き。邦題タイトルも、ジャケットも、ミニオンズが中心なのを連想させておきながら、そうでないのがげんなりさせる。今作ではグルーとミニオンズらは作中で別行動を取るため、絡みがあまり見れないのも残念である。
最初はただのマスコットキャラだったミニオンズだが、もはや彼らありきの内容を求められる。ミニオンズよりも、グルーに比重を置くのは全然間違いではないし、それが元々の作品性だ。それならば、ミニオンズ抜きでもうならせるような出来にしてほしかった。ミニオンズの出番が少なくてがっかりと思わせる作品にしてはいけない。ミニオンズ抜きにしても、本作は出来栄え的にはイマイチだと感じた。それが残念だ。
どうなんだろう。子供向けとしてはこれでアリなんだろうか。それともミニオンズがあまり出てこないから、つまらないと感じるのか。ちょっと期待しすぎてハードル上げてしまったが、気楽に観れたし良しとしよう。
