なっすん

クルエラのなっすんのレビュー・感想・評価

クルエラ(2021年製作の映画)
3.6
―私は…生まれつき最高で…最悪。
          ちょっと変なだけ―

【あらすじ】
生まれつき白黒の髪で生まれた少女“エステラ”は、学校に通いはじめてからは自己主張の強い問題児として、散々学校を困らせていた。
ついに退学処分を言い渡されたエステラは、母と共にファッションデザイナーを目指すためロンドンに向かうが、道中ある豪邸を訪れる。
そこでも問題行動を起こしたエステラは、番犬のダルメシアン3匹に追われ騒動を起こすが、その際に母は事故死をしてしまう。
ロンドンで路頭に迷ったエステラは、二人の少年“ジャスパー”と“ホーレス”に出会い、共に泥棒家業を始めることとなった。

…10年後
エステラは、ファッションデザイナーの道へ進むも、ディズニー史上悪名高いヴィラン“クルエラ”と変貌していくのだった―――


◆◆◆◆


ディズニーのヴィランのなかでも、魔法や奇術を使わず、ファンタジーな世界で暮らすこともない。最も一般人に近い設定ながらにして高い人気を誇る“クルエラ”。
スーパーパワーも持たずに悪のカリスマ性でのしあがった背景としては“ジョーカー”に近いのかな。
また、101匹わんちゃんのキャラでありながら、その要素は比較的薄く、101匹わんちゃんの内容を知らない人でも問題なく話についていける今作。

ファッションデザイナーを目指すために、ファッションブランドへ就職して絶対的カリスマ上司からの信頼を勝ち取る展開は“プラダを着た悪魔”“マイインターン”のようなサクセスストーリーを彷彿させる内容で、アンハサウェイ好きな人は好きだとおもう。もちろんメインの展開ではないので、上司の懐に入るまでの長い道のりは割愛されていますが笑
役者さんにはマークストロングも起用されているので、まあ意識はしていますよね絶対。

中盤からはミッションインポッシブルやオーシャンズのような計画・潜入・脱出!みたいな手に汗握る展開もしつつ、隠されたクルエラの過去やらなんやらと、話や雰囲気が二転三転するので、個人的にはマレフィセントよりも非常に楽しめた。

作中は音楽がたくさん使われたり、クルエラやバロネスの放つファッションセンス、ディズニーのロゴ、新聞社の見出しや口コミなど、ひとつひとつがお洒落な作品でした。

エマストーンはアメイジングスパイダーマンやララランドなど可愛いキャラのイメージが強かったこともあり、クルエラの役にはキレイすぎませんかねえ?って思っていたけれど、エステラとクルエラのときの表情や動きの使い分けも良く、演技うまい女優さんだなあと思ったり。
あとは吹き替えでみたけれど柴咲コウがはまり役でした。

ものすごい面白い内容だったけれど、もっかい見たいかといわれると多分見ないし、最近面白い映画に出会ってない反動もあり、ディズニーなので間違いないよねってことで3.6です。
なっすん

なっすん