たけちゃん

クルエラのたけちゃんのレビュー・感想・評価

クルエラ(2021年製作の映画)
4.3
ちょっと、考えがあるの……


クレイグ・ギレスピー監督 2021年製作
(ガレスピーで表記してたけど、公式がギレスピーなので、直しました……)
主演エマ・ストーン、エマ・トンプソン


お久しぶりです😔
おぼえてらっしゃいますか?😓
たけちゃんです。
なんと、前回のレビューは昨年9月。
9ヶ月ぶりにレビュー投稿です。
話せば長いので、折々に……😂

ぶっちゃけると、ちょっとSNSに疲れてしまって😭
でも、少しずつ前に進みます(笑)

映画は自宅で毎日観てますが、劇場鑑賞はめっきり減りましたね。コロナのせいですが……
この6月現在で、まだ10本です。
2018年が6月で50本、2019年が40本、昨年はコロナもあり20本で、いよいよ今年は10本…….。下半期は頑張るので、劇場や制作会社、潰れないで~😂




さて、映画です。
久しぶりにフィルマにやってきたのは、音ネタ含め、めっちゃレビューが書きたくなったから。なので、久しぶりですが、今回も音ネタ全開です\(^o^)/
お付き合いを~⍤⃝♡\♥︎/



「101匹わんちゃん」のヴィラン"クルエラ"にスポットを当てた今作。古い人なら(シツレイ)グレン・クローズの「101」を思い出しますよね。
僕もそう。
なので、あんまり大きな期待はしてませんでしたが、先行で聴いたサントラ盤がすっごく良くて、おやおや、これは良いかも~って思いましたよ(ˆωˆ )フフフ…
それもあり、また、未だ緊急事態宣言中ですが、東京・大阪も劇場再開となり、映画館でクラスターが出たという話も聞いたことがないので、私もちゃっかり劇場再開しました(^-^)/

この日はイオンシネマの1DayFreePassを利用して、「クルエラ」を字幕版・吹替版で堪能し、他に「るろうに剣心The Beginning」と「地獄の花園」を観ました(笑)。
やっぱり劇場は楽しかったなぁ( ˘ ˘ )ウンウン

「クルエラ」は皆さん、評価高いですね~。
僕はもう少しだけカタルシスが欲しかったのでこの評価ですが、めっちゃ良かったのは異論なし!
特に、クルエラ役のエマ・ストーンとバロネス役のエマ・トンプソンは素晴らしかった(*`ω´)b
エマ・トンプソン、大好きなので嬉しかったし、彼女の良さが全面に出ていて良かったです。ちょっとした場面の顔の表情作りが上手いのよね。
では、音楽で映画を振り返ります!
観た人だけゾーン(ˆωˆ )フフフ…

この後はネタバレも混じります(*^^*ゞ








はい、音ネタ💩ウンチクンです\(^o^)/
この映画、70年代を中心に曲が選ばれていて、サントラ盤が超楽しい😊。最近、通勤時にヘビロテしてます⍤⃝♡\♥︎/


オープニング、ディズニーのタイトルがモノクロ。これはクルエラの髪の色に合わせたのかな?そこに現れる真っ赤のDisneyの文字。
聴こえてくる「Call Me Cruella」の旋律。
期待高まるなぁ。

ここには書かないけど、1度目は気づかなかったことが、2回目だと分かったので、オープニングもしっかりと観なきゃです!

エステラが学校に通い始める場面で流れるのはスーパートランプの「Bloody Well Right」です。
この曲、1974年発表のスーパートランプの3rdAlbum「Crime Of The Century」に収録されています。僕もスーパートランプ好きなんですが、正直に言うと1979年発表の「Breakfast In America」から入ったので、「クライム・オブ・センチュリー」は名盤と言われるけど、聴いてなかった~(笑)
でも、イギリスバンドらしからぬ都会的でアメリカ的な音だよね。やっぱ好きだわ( ˘ ˘ )ウンウン
ここでアニータに出会います(^-^)/


学校を退学になり、ロンドンに向かう場面で流れるのがビー・ジーズの「ウィスパー・ウィスパー」。これは1969年発表の「Odessa」というビー・ジーズ6枚目のアルバムに入っているんだけど、これも知らんかった(笑)。ビー・ジーズも大好きなんだけど、やっぱり「サタデーナイトフィーバー」以降だもんなぁ。
でも、「オデッサ」は、あの「小さな恋のメロディ」で有名な「Melody Fair」や「若葉のころ」も入る初期の名盤なんだよね。今回、聴き直しました!


ママがお金の援助を得ようとパーティに乗り込む場面で流れる曲は分からなかった~。今度、ソフトが出たらクレジットでチェックだ(*^^*ゞ


リージェンツ・パークでジャスパー、ホーレスと出会い、警察から逃げる場面で流れるのがSandy Gayeの「Watch The Dog That Bring The Born」という曲。これはサントラ盤にも未収録で、僕も全く知らなかった😓。でも、パーティチューンでめっちゃ耳に残り、直ぐに調べましたよ。だけど、ほとんど情報が無く、有名なのもこの曲だけ。知っている人いたら、教えてね☹️


エステラが子役からエマ・ストーンに代わる場面で流れるのが、ザ・ローリング・ストーンズの「She's a Rainbow」。これは権利関係なのか、やはりサントラ盤未収録です。
1967年発表の「サタニック・マジェスティーズ」のB面リードトラック。超名作。時期がザ・ビートルズの「サージェント・ペパーズ~」と同時期なので、よく比較されるのですが、こちらもサイケ感が最高の名盤。中毒性があるのよ。比較はナンセンス!
曲と合わせ、ここでのエマ・ストーンのエステラの衣装が最高でしたよね。
本当に虹🌈🌈🌈🌈🌈🌈(ˆωˆ )フフフ…


エステラがリバティ・ロンドンで仕事を始める場面で使われるのがゾンビーズの有名曲「Time Of The Season (邦題:二人のシーズン)」。まるでファッションPVのようなカッコ良さ。

そこにやってくるのがエマ・トンプソン演じるバロネスです。カリスマそのもの!
曲はドアーズの「Five to One」。ドアーズ3枚目のアルバム「Waiting for The Sun」のラストナンバー。ドアーズは「地獄の黙示録」で使われた「The End」が有名ですが、セールス的にはこのアルバムが1番売れました。


バロネスに見出され、ハウス・オブ・バロネスに来るように言われたクルエラ。そこで流れるのは1965年に発表されたニーナ・シモンの「Feeling Good」。ニーナ・シモンって、公民権運動などにも参加したアメリカの女性シンガーですが、この曲なんかも黒人の抑圧から解放されて湧き出る情念とも言うべき喜びが表現されていて、そこまでのエステラの報われなかった想いとシンクロするのよね。


デザインをするように言われたエステラがハイテンションに街を歩き、アーティと出会う場面で流れるのが、オハイオ・プレイヤーズの「Fire」。
1974年に発表されたオハイオ・プレイヤーズの傑作ファンクですが、僕も高校生の時、この曲でオハイオ・プレイヤーズに出会いました。もう、好きすぎてたまりませんね⍤⃝♡\♥︎/
この曲に合わせて、あの赤のドレスと出会うんです。


そして、重大な秘密を知ることに……


いよいよクルエラが生まれます。
白と黒のパーティに向けて準備を始める場面で流れるのが、アイク&ティナ・ターナーの「胸いっぱいの愛を」。この曲は説明不要のレッド・ツェッペリンのカバー。アイク&ティナ・ターナーはもう一曲「Come Together」も使われますが、「Come Together」は曲が強すぎてビートルズのオリジナルを求めちゃうんだけど、こちらのカバーはめっちゃ良いです。同時期のカーティス・メイフィールドのようなソウル・ファンクで痺れます(◍´꒳`)b


パーティにバロネスが登場したタイミングで、クルエラも出ます!そして、曲はディープ・パープルの「ハッシュ」\(^o^)/
これもサントラ盤未収録ですが、いやぁ、カッコイイから探して聴いて(笑)


更に、パーティめちゃくちゃにする流れで使われるのがElectric Light Orchestraの「オーロラの救世主」、1976年の曲です。ELOは一人ビートルズと呼ばれるジェフ・リンのバンドで、この当時はまだ本当にオーケストラのような編成でしたね。皆さんなら「GOTG Remix」の「Mr. Blue Sky」のバンドって言えば分かるかな?


そして、車での逃亡場面は、来ましたよ。金ローの「ボヘミアン・ラプソディ」の余韻も覚めやらぬクイーンの「Stone Cold Crazy」です!
この曲はクイーン3枚目のアルバム「Sheer Heart Attack」に入っているスピード感溢れる曲。これ、メタリカもカバーしたスラッシュナンバーよね。


バロネスへの復讐に燃えるクルエラがアニータら新たにメンバーを集め、行動する。そこで流れるのがローズ・ロイスの「Car Wash」です。クラップから始まるこの曲、めっちゃテンション上がりましたよね。
この曲、僕は知らなかったんだけど1976年の映画「カー・ウォッシュ」のテーマ曲だそうで、フィルマにもレビューありました(◍´꒳`)b。今度観ます!


バロネスを追い落とすべくクルエラがロンドンの街を走り回ります。そこで流れるのはブロンディの「One Way or Another (邦題:どうせ恋だから)」です。1978年発表のブロンディ3枚目のアルバム「Parallel Lines (邦題:恋の平行線)」収録のナンバー。ブロンディも大好きなので、テンションアゲアゲです(ˆωˆ )フフフ…
クルエラの顔に"The Future"ってペイントしてあるのはカッコよかったなぁ。


更にロンドン中で話題に。
曲はザ・クラッシュの「ステイ・オア・ゴー」。1982年発表のクラッシュ5枚目のアルバム「Combat Rock」収録。クラッシュと言えば「ロンドン・コーリング」ですが、他にもカッコイイパンク曲があるんですよね。


この後「I Love Paris」といったシャンソン調の曲がきて心を落ち着けます(笑)。と思ったら「私の心はバイオリン」と共に蛾ƸӁƷが飛びます( ¯−¯ )フッ


そして、来ますよ!
バロネスのチャリティショーが蛾と共に吹き飛び、聴こえてくるエッジの効いたギター。
野外で煌めくクルエラのショー!
曲は「I Wanna Be Your Dog」、ジョン・マックレアの曲です……いや、全然知らない人(笑)
でも、超絶カッコイイ(*゚▽゚*)
って、これイギー・ポップの曲かぁ。
カッコイイはずだ( ˘ ˘ )ウンウン


大勝利\(^o^)/
と思ったところが……バロネスの逆襲に。


炎の中で人影が……
流れるのはジュディ・ガーランドの「スマイル」
これはおそらく「モダンタイムス」のチャップリンと重ねているんだよね~。



さあ、最後です。
もう一度立ち上がれ!
流れるアイク&ティナ・ターナーによる「Come Together」。そう、もう一度集まるんだ( ˘ ˘ )ウンウン


最後の逆転を賭けたシーンで使われたのはブラック・サバスの「The Wizard」ですね。大好きです!


エンディングで流れるのは再びザ・ローリング・ストーンズの「悪魔を憐れむ歌」です。これは先ほどの「She's a Rainbow」の次のアルバム「ベガーズ・バンケット」のオープニングトラック。最高にかっこいいね。



って感じで、本当に音楽のセンスが抜群。
もちろん、音楽だけじゃなくて、キャスト、ファッションやカット割りも素晴らしいの。ただ、ディズニーなだけに少しだけコンサバで物足りないところもあってね……。
でも、万人におすすめ出来る良い映画でしたよ。
よろしければ、劇場にてどうぞ(^-^)/