Aya

クルエラのAyaのレビュー・感想・評価

クルエラ(2021年製作の映画)
3.8
#twcn

クッ、クレイグ・ギレスピーが監督やったんか?!そら好きなはずだわ。

脚本は"The Great""女王陛下のお気に入り"のトニー・マクナマラと"ワタシが私見つけるまで""ロマンティックじゃない?"のダナ・フォックス!!

すっ、すげぇ好きじゃない訳ないやん!もはや"DUNE 2020"より固い!!

緊急事態制限下での公開開始ということで京都での本上映がなく、ムーブオーバーですが、なんとミニシアター中のミニシアター出町座さんでの公開という・・・。

まさかデズネー案件がこんなミニシアター中のミニシアターでかかるなんて緊急事態!!
後、なんかいつもディズニーアニメに付いてるミッキーが鬼畜なショートアニメがついてなかった(T . T)
あれ?コレ実写にはついてないんだっけ?

私スニーカー詳しくないんですけどぉ?!
1960年代のイギリスの田舎町の小学生がオールスターのハイカットを履いてるってあるの??

ていうかクルエラってイギリス人やったんやw
101匹わんちゃんリテラシーも皆無だからいろいろ考えながら見てた。

幼い頃から奇抜な髪型でいじめられても負けず必要以上に凶暴なエステラ。
面倒見兼ねたママン(最近見たウィショさんの"リトル・ジョー"のエミリー・ビーチャム)は寄宿学校に入れられる。

制服着てるからボード・スクール?と思ったらパブリック・スクールだった件w

私のヒアリング能力もまだまだですね。
同じくエマ・ストーンのブリティッシュアクセントはまだまだでは(いやそもそもエマ・ストーンはイギリス人の役があまりないのでは)。

てか声がおっさんなんだから(おっさんに失礼!)エマ・ストーンがナレーションしちゃダメでしょw

元の白と黒の髪を赤毛に染めるところが、元来ブロンドのエマ・ストーンがデビューするに当たってブルネット(赤毛)に染めたエピソードとの重なりを見せて良き演出ですね。

逆に公園の殴り込みパンク系ファッション・ショーはいかにも70年代のロンドン・パンクです!感がダメな方に出たと思います。
他のクルエラの登場シーンや衣装で十分パンクだからぶっちゃけわかりやすくダサいシーンはいらない・・・。

クルエラ(エステラ)のホームレス家族を演じるハンサムの方のジョエル・フライって見たことある気がするけどわかんない・・・しかーし!

もう1人のアイツ!
アイツ!アイ・トーニャのアイツ!ブラック・クランズマンのアイツ!そしてリチャード・ジュエルで主演にまで上り詰めた俺たちのポール・ウォルター・ハウザーじゃないっすか?!?!

えっ、そんな若いの?!
オマエ!
今回は超良い奴じゃねぇかよ!

そうか、アイ・トーニャもプロデュースはマーゴット・ロビーですが監督はクレイグ・グレスピーだったしその文脈なのねふむふむ。

ジャスパーもホーレスも家族なのに途中で調子こいた&悪役に徹するクルエラが総スカン喰らうのも当たり前だよ・・・元々エステラに甘く彼女の才能とやる気を信じてくれて、一緒に苦労して育った家族を蔑ろにしちゃダメだよ!

ほんといい家族に恵まれたよね(T . T)
家族は"成るもの"ってほんとそう思った。

それに比べて鬼畜の限りを尽くすエマ・トンプソンa.k.a脚本もこなすとても偉い人なのにくっ!
コイツこそ勧善懲悪ですよね。
エステラ可哀想ほんと。
強し居てくれて良かった(T . T)

あの階級差別の激しいブリトン社会(しかも1970年代)で人気デザイナーってだけであそこまで重鎮になれるもんなのか?と思って見てたら、なるほどそういう理由があったのね御意!
家帰ってダッシュで"ラスト・クリスマス"見ましたw

そしては強し。
強しはほんとバトラーというかサポート役が似合いますよね!!
シンジテル✨
次のキングスマン・ファーストエージェントはいつ公開されますかー?!?!

そして今回のキャストで見逃せないのはえええ?!そんな身長伸びたの?!と思ったらヒールだったというデザイナー役のジョン・マクリーくん!
GOCのジョニーの浮気相手a.k.aセフレのブロンドの医者の子!

私の友人の中には彼とジョニーの物語を頭の中で描いている子もいた次第でありますはい。ううう麗しき英国俳優界若手も頑張ってね・・・。

そしてパンフレットのエマ・ストーンのインタビューにクレイグ・ギレスピーのことを「オーストラリア的なドライな人」って言ってて、ええ?!オーストラリア人のイメージってそうなの?!と思ったw

パンフレットには撮影手法についても書かれていて、クルエラ(エステラ)の世界はザラい35mm、対して豪華なバロネスの世界は細かく撮れる65mmで撮影したとのことで凝ってるねー!

パンフレットがとってもいいです。
俳優の紹介はないのに制作陣のインタビューが多くディズニーという膨大な予算をかけられるが制約が多い中でのクレイグ・ギレスピーの初仕事。

才能ある丁寧な監督がこのように正当に評価されてキャリアを積み上げるのは喜ばしいこと。

とにかくクルエラもエスエラも魅力的でエマ・ストーンが演じたからこそのキュートさがクルエラの残酷なイメージをぶった切って、ジョーカーなどの悪役とは全然別の愛すべきファッションと野心の女性という新しいアイコンを作り上げたことが素晴らしい。

また見たいしグッズとか欲しい!!


日本語字幕:松浦 美奈
Aya

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