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クルエラのmのレビュー・感想・評価

クルエラ(2021年製作の映画)
4.0
今作を観てから私はALEXANDER McQUEENの初期頃のコレクションをひたすら検索している。70年代のパンク精神を存分に楽しませてくれるエンターテイメント作品。ファッションの観点から見るのもアリ。

オシャレでしたね。ストーリーは王道であまり目新しさはないけれど、女の子が大好きな要素をすべて兼ね備えた作品で、ターゲット層である私は完全にノックアウト。

デザイナー志望のエステラ(エマ・ストーンさん)は、情熱と野心を胸にデザイン画の制作や裁縫に全力で打ち込み、切磋琢磨する。しかし、カリスマ的なファッションデザイナー、バロネス(エマ・トンプソンさん)との出会いをきっかけに、エステラは狂気に取りつかれた“クルエラ”へと変貌していく。

70年代のパンクムーブを完全に魅せてくれた今作。イギリスファッションのトラディショナルな雰囲気ではなくあの当時の、貧困や格差から生まれた象徴的なスタイル。Vivienne WestwoodやALEXANDER McQUEENを彷彿とさせる見事なファッション・音楽でした。
私はヴィヴィアンよりアレキサンダー・マックイーンが好きなので、アレキサンダー・マックイーンのコレクションを最近常に観ている。今作の影響だと思う笑

今作はエマ・ストーンさんとエマ・トンプソンさんの共演。私はどちらかというとエマ・トンプソンさんに軍配を上げたい。『ウォルト・ディズニーの約束』で見せた意地悪さとはまたひと味違う、純粋に嫌な奴を演じていらして、好きだった。バロネスの嫉妬に歪む顔付きが好き。

ストーリーとしては王道過ぎたかなとは思う。型通りで安心して観ていられたが〈プラダを着た悪魔+ジョーカー〉という表現をした人は若干罪深い。謳い文句である〈史上最強の悪〉というのも言い過ぎかな。
『101匹わんちゃん』でのクルエラはダルメシアンの毛皮をも剥ぐ人間なので、今作のクルエラは弱い。
ただそういったものとは違うものとして観るとかなり楽しめるエンタメだと思うので良しかな。

とにかくテンションがあがる作品。
またファッションの教材になれる作品。
楽しかった。

ストーリー : ★★★☆☆
映像 : ★★★★★
設定 : ★★★☆☆
キャスト: ★★★★☆
メッセージ性 : ☆☆☆☆☆
感情移入・共感 : ☆☆☆☆☆

cc/白黒つけるのは、私。
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