グラッデン

マッドマックス 怒りのデス・ロード ブラック&クロームエディションのグラッデンのレビュー・感想・評価

4.8
ジョージ・ミラー監督が「全体的にベスト」(本作に関する本人のコメントにもあるが、監督自身も見づらい部分があることを認めている)と述べて『マッドマックス 怒りのデスロード』モノクロ版。

同作品を何度も劇場に足を運んで鑑賞した当方としては、創造神・ジョージ・ミラー監督の「神の声」によるお導きがあったとはいえ、鑑賞者の視界と思考を制圧する圧倒的な映像世界から色彩が失われることに対して、若干の抵抗を感じておりました。

しかしながら、モノクロだからこそ引き出せる独特の雰囲気がまた違った魅力を引き出してくれたと思います。特に、人物の表情については、より深みを見せて映し出されたことで各人物の感情的な部分がより一層とスクリーンから伝わってきました。

一方、アクションシーン、あるいは想定内ではありましたが暗闇の描写については若干の見づらさを感じました。とはいえ、白ボディのイモータン・ジョー様の存在感はモノクロでも健在でしたのでご安心を。

劇場で見て、モノクロの世界を体験するとともに、V8を唱えましょう。マッドマックス最高。