Yoshishun

ザ・トランスポーター ~ロンドン・ミッション~のYoshishunのレビュー・感想・評価

1.8
あのジェイソン・ステイサム主演の大ヒットアクションシリーズが復活!今度の舞台はロンドンだ!!


…………え、違う?


じゃあ2014年に公開されたパチモンな『ザ・トランスポーター』の続編?


………………これも違う。


どのトランスポーターとも何ら関係のない、イギリス製クライムサスペンス。ひょんなことから彼女を人質にとられた男が、電話での指令に従いながら、謎の物を届ける羽目になる。

本作はいかにもTSUTAYAの飛びぬけアワードに陳列されてそうなB級作品である。なので、くれぐれもステイサムには期待しないことだ(まあジャケ見たら一発でわかるが)。

まず、本作は何かと緩いのが特徴。ある意味面白いのが、主人公の全力疾走がラスト以外全くそうみえない。しぶとく追っかけてくるオッサン以外は、そんな主人公にペースを合わせるように減速する。スーパー拍子抜けなバイクチェイスに至っては思わず笑ってしまった。

おまけに無駄なお色気シーンやタクシー内での会話といった無意味かつどうでもいいシーンに尺を使っていたりする。エロ本は何故消えないのか?としょうもない話を続ける運転手を見つめる主人公の表情は、まさに見てるこちら側の気持ちそのもの。

オチもよくあるやつで捻りが全くなく、さらにいうと1番肝心な部分は丸投げ。まあそもそもこの手の作品にそんなものは期待していないが。

いくらでも緊張感を作れた題材だけに、終始何だかのんびりした作品。主人公が走ってるだけで何故か笑えてくる、そんな作品。
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