とても不愉快な話。
「私はビル・クリントンの次に世界で有名」と言われても、世代ではないので全く存じ上げず。
こんなスケーターがいたんだな、と。
スケートは実家が太くないと続けられないスポーツで、トップ選手ともなると衣装や振付、コーチ、遠征費やらで年間1,000万円程の費用がかかるらしい。
裕福でもない、どちらかと言えば下流階級の家の子であるトーニャが才能を見出されたのは不幸だったのかもしれない。
トーニャを諦めさせようとリンクに連れてきたラヴォナの、娘が才能を発揮し始めてからの手の平返しも辛くて見てられない。どこまでも毒にしかならない。
トーニャの幸福なんて願ってないくせに、いかにもそれらしく躾ける。
そんな親に育てられて、同じように暴力的に育ったトーニャはまさに地獄の再生産。
よりによって選んだ男もろくでなし。
どこまでも選択を間違い続ける。
2時間くらいムカムカと悲しみが止まらないけど、伝記映画として面白かった。