グリパス

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルのグリパスのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

映画にするにはかなり攻めた自伝映画だなと思った
フィギュアスケートにそんなスキャンダル事件があるなんて全く知らなかったので知る機会を与えてくれたこの作品にひとまず感謝
前半はトーニャの半生に何があったから後半はその事件についてが語られる構成に途中にインタビュー形式にそれぞれの視点で描かれている内容で見やすかった
この話本当にあった出来事なのかと思うくらい話として信じられなかった
特殊な家庭と人間関係や彼女が置かれた環境下に焦点が当てられてトーニャには何が起きていたのか深く掘り下げられ知っているかどうかで後半の事件の印象がだいぶ変わると思う
トーニャは周りの人から愛されてなかったのでずっとジェフと折り合いがつけずにいたり、周りに媚びない性格だったこともあるしそれでも前を向いて挑戦し続けたことはすごいと思う
時々第四の壁破る演出は面白かった
ラストのトーニャのスケートシーンのマーゴットロビーの演技は凄かったしお母さん役も得体の知れなさと愛情を持ってる母の二面性を演じてて凄かった
この作品は今なお生きている人たちを描いていてよく承諾したなと思うし主人公が世間で叩かられた側の人間だからこそ言えることもあるしそれでもやってしまった事実は覆らない難しさもあるのでそれを乗り越えてこの作品を完成させたこと自体内容問わずすごいと思う
作られた経緯が知りたくなるような作品だった
それにちゃんと内容も演出もしっかりしてるから素晴らしいと思う
世間に対してのトーニャの反応やそこに対しての問題や疑問点を提示する鋭さは自伝映画でなかなかできることじゃないと思う
マーゴットロビーはやっぱり美しくだけじゃなくて演技にも迫力があり誰よりも熱心な人でほんとかっこいいと思う
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