猿山リム

お米とおっぱい。の猿山リムのレビュー・感想・評価

お米とおっぱい。(2011年製作の映画)
1.8
 11月08日は1108で「いいおっぱい」の日らしいので、おっぱい映画として鑑賞。
 例にもれず「カメラを止めるな」から知った作品ではある。
 あらすじ紹介の内容と、「カメ止め」の構成の巧みさのイメージで鑑賞。
 や。まぁ当然、おっぱいシーンを期待しての鑑賞ではない。

 「お米とおっぱい この世からどちらかが無くなるとしたら、あなたはどちらを残しますか?」という議題について、全員の意見が一致するまで話し合う企画。
 報酬は10万円。

 中高生時代に友人と話したバカ話を膨らませた内容とのこと。
 監督が身銭を切って製作した自主製作映画。
 ・・・と、いう背景を考慮に入れての感想ならば、凄い傑作映画な気はする。
 普通に映画として鑑賞する作品として考えると・・・。

 設定も雑だし、5人のおっさんが議論する内容だけど、あきらかに一人の人間が考えた議論な感じも見えてしまう。
 出来の悪いライトノベルのような印象。
 ・・・当然、自主製作で、一人で考えているから当然なんだけどね。
 みんな共感できるだろ?な!って問いかけているのは分からなくはないが、共感できない部分も多かったのよね。
 もっと、様々な角度、色々な視点から緻密に考察していく議論であってほしかった。
 報酬も、お金ではなく、残した方により「お米一年分」か「『おっぱい系オプション一年間無料』のオッパブ優待券」とかにすれば、議論も変わってきたかと。

 まぁ若さ溢れる作品ではある。
 舞台作品の映画化なのかと思っていたら、映画オリジナルだったらしい。
 この同じ議題を話し合う縛りで、複数の監督・脚本の短編を寄せ集めたオムニバス映画とかあったら観てみたい。
 女性視点だったり、学者視点だったり、それこそ中学生男子視線だったり。

 なんか、こう、若さ溢れる映画だった感じ。
 もっと色々欲しかった。
 色々って言ったら、色々。
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