真っ黒こげ太郎

ピーターラビットの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

ピーターラビット(2018年製作の映画)
4.8
※以前レビューした作品ですが、見直し鑑賞ついでに書き直してます。
以前いいね!していただいた方々には申し訳ありません。
ごめんよ。



湖水地方を舞台に…

楽しくて、ロマンティックな物語が始まる!!!



  と  思  っ  て  い  た  の  か  !  ?




湖水地方で家族や絵描きのビア、動物の仲間たちと共に平和に暮らしていたいたずらっ子ウサギのピーター。
お隣の畑を独り占めしていた意地悪爺さんのマクレガーが突然心臓発作で死んだ(!?)事でお家と畑をゲット!!!仲間達と共に…豪遊っ…!
ピーター、動物達、みんな揃って…豪遊っ…!!

だがしかし、大都会ロンドンからマグレガーの甥、トーマスが引っ越してきた!!!
家を売っぱらおうとトーマスは、邪魔な害獣であるウサギ達を退治しようと目論んでいた!!!
オマケに、何も知らないビアがトーマスといい感じの中になってる!!!

ピーターは幸せな日々を取り戻す為、トーマスと大バトルを繰り広げる!!




庭を賭けてウサギ達が人間とバトルを繰り広げる、ハートフル・ファミリーアクション・コメディ。
…嘘は言ってないよ。w

同時期にモフモフ熊のファミリー映画の快作「パディントン2」がダブったり、前情報で「食物アレルギーを扱って怒られる」「ウサギも人間も物凄い手が出るタイプのバイオレンスな予告」等で話題になっていた本作。

何かスゴイ=ブッソウ!!!と聞いていたが、こういうタイプのファミリー映画は普通に好きなんで、当時は劇場へ見に行ったモノです。
んでもって、最近続編が公開されたので、見直しを兼ねてレンタルして再鑑賞しました。
(テレビ放送まで、待ってられん!!!w)


んで、マジで人間とウサギの全面戦争が描かれド肝を抜かれた。w

開始20分で主人公のウサギが人間の尻にニンジンを刺そうとするわ、人間の強欲爺さんが心臓麻痺で死ぬ(!?)わ、彼の甥が発狂して奇行三昧になるわで、初っ端からどいつもこいつも情緒不安定でハイテンションなノリで物語が展開。
主人公のピーターを始めとする動物たちもパリピなノリで奇行三昧だし、ファミリーコメディ映画とは言えやりすぎな気がする。w
同時期の「パディントン」シリーズはまだマシだったんだね…。

その後、色々とすったもんだあってウサギと人間の大バトルが展開。
人間は思いっきり殺る気マンマンで襲うし、ウサギ側もやりすぎな反撃を展開!!!
高圧電流でビリビリにするわ、食物アレルギーを引き起こそうとするわ、爆薬を投げるわで、コメディ映画じゃなかったら間違いなく死んでる。w
恐らく「ホームアローン」とか「トムとジェリー」的なノリなんだろうけど、吹っ飛び方とか確実に死ねる形だ。w
挙句モノホンの爆発が巻き起こり、下手すりゃ近年のアクション大作より火薬が爆発してる。w
(最近のアクション映画で火薬の爆破が少なすぎるのもあるが。)


こんな「どこがファミリー向け映画やねん!」と言いたくなるようなカオスっぷりではあるが、後半ではちゃんとウサギ達がちゃんと”やりすぎ”てしまったことに対してしっかり責任を取らされるので、キチンと教育的なお話が展開されるのは見ていて感心した。
この手のファミリー映画の中ではだとそういった感じのお話がおざなりになるのも多いので、こういう話を描けるのは流石だ。
まぁ、主要な人間2人も色々と癖のある性格で問題あるしな。w
(一応、2人とも最終的には和解したけどね。)


元になった絵本のリスペクトもしっかりしているし、ウサギ達のモフモフ感も素晴らしい。
お話もハイテンポで終始楽しいし、最終的には教育的なアレコレもしっかり提示していて面白かった。
吹き替えもまぁ普通に良かったんじゃないのかな。



ただ、全体的にはブラックなネタが多いし、正直これ子供に見せるのはどうなんだろう。w
ネタになるし、笑えたし面白しかったけど、これお茶の間の親御さんとかの目にはどう映るんだろうか…。


まぁそれを踏まえた上で、話題になるのも頷けるぶっ飛び映画なので、機会があれば見とけ。w
ただしやりすぎっぷりに子供や親御さんがドン引きしても責任は持てません(笑)。

取り合えず、続編が劇場で公開されたので、近い内に劇場へ見に行きます。
続編の予告でも相変わらず手が出まくってますが、どうなることやら。w