瓦礫で作られた今にも崩れそうな「壁」を挟んで、負傷したアメリカ兵と彼を執拗に狙う狙撃兵の心理劇を描いたシチュエーションスリラー。
ジャンル的には戦争映画に分類されるのかもしれないが銃撃戦や戦闘シーンはほとんど無く、その代わりに緊迫感溢れる「心理戦」が無線機を通して繰り広げられる。
ざっくり言うと「フォーンブース」をイラクの戦場にもってきたような感じ。
どこから狙ってるのか？何が目的なのか？さっぱり分からないが敵兵の要求に応じるしかない不憫な主人公をアーロンテイラージョンソンが好演。
90分と短めにまとまっており気軽に楽しめる作品でもあるし、米軍のイラク介入や無人偵察機による空爆など現代アメリカが抱える問題も扱っておりなかなか見応えのある作品であった。
