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犬ヶ島のayukaのネタバレレビュー・内容・結末

犬ヶ島(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

やあもうサイコウ!
日本人で、愛犬家でよかった。
うん、日本人で、愛犬家がいちばん楽しめる映画かもしれない。
アタリの可愛さはきっと日本人にしか分からない。「黒い犬ー、黒い犬ー」の言葉選び、言い回し。例え日本語が分かる外国人でもこの微妙な言い回しのニュアンスは日本人にしかきっと分からない。

アタリとスポッツが始めて出会って言葉を交わしたシーンの涙は、きっと愛犬家にしか分からない。スポッツとチーフが役割交代する場面も、犬たちがいちいち涙を浮かべる場面への胸の痛さも、きっと愛犬家にしか分からない。犬が涙を流すのって現実世界では見れないから、映画の中で表現して泣いてくれてるのに涙が出た。なんというか。

アタリとスポッツの最初の出会いはとても可愛らしくて胸がいっぱいになって、たまらなかった。よく、アメリカのハートフル動画なんかで、親が小さい子供にクリスマスプレゼントに子犬をプレゼントしてその子供が大号泣しちゃうみたいなのよくあるじゃないですか。子供じゃなくても大人でもおじいちゃんおばあちゃんでも。そんな感情。これから一緒に過ごして友情を育んでいくパートナーを得た時の感動。なんとも言えない感情。犬は人間のベストフレンド。ほんとにそう。深いテーマも盛ってるだろうが、兎にも角にも犬と人間の友情をこう描いてくれたことに私は胸がいっぱいになってしまいました、、、

もうたまらんシーンばかりで、いい子だねってスポッツを抱きしめるシーンも、私も全くおんなじ風に愛犬を抱きしめたなとか思ったりして。グレタの日本語とかみあってない夏木マリのばあちゃんのシーンも個人的にたまらんかった。

いちいち文面で日本語のなかに英語を、英語のなかに日本語を入れてくるところがまた。こだわり方よ。みなさんおっしゃるように画面にもセリフにも情報量が多いので字幕で見たのはミスったかなと思ったけど。(グレタとエドワードノートンを聞く価値はあり)

一から全て作り上げただけあって、シネマとグラフィーも素晴らしいです。とってもキレイでアーティスティック。DVDを買って、いちいち一時停止しながらじっくり分析してみたいです。はあ愛おしい。

Underdog dog
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