ミネソタ州ミネアポリスで爆弾テロ事件が発生。事件の犯人が警察に出頭してきて他にも爆弾を仕掛けたと不敵に笑う。聴取のプロのルーカスは犯人と対峙し残りの爆弾の仕掛け場所を独自の独特な捜査方法で探ろうとし犯人との丁々発止の駆け引きが始める。
アメリカンプロレスWWEの映画製作部門の製作。という事もあって主演はアメリカンプロレスWWEの元レスラーでリングネーム、エッジの名で活躍したアダム・コープランド。ちなみに情報処理のスペシャリスト役の金髪のポニーテールの女性も試合にあまり出た事ないので女子レスラーというのも違う気がしますがWWE所属のラナペリーという女性で仕方ない事ですがWWEびいきではあります。
まず始めに自分がやりましたよとふてぶてしい態度でやって来るのでそれに違和感を感じます。その後も執拗に捜査に絡んできて挑発したりとやりたい放題。そもそもがそんな事をしなくたって静かに目的は達成出来るはずなので煮え切らない展開が続きます。その疑問は最後の大どんでん返しで明かされますが、それが何とも消化不良で胸糞悪い…散々人に迷惑かけて何がヒーローだよってツッコミたくなります。最後にする行動でも釣りに合わない。
まあ元々エッジってレスラーはベイビーフェイスを演じるよりもクセのあるキャラを演じた方が味が出たので彼に合っている役柄とも言えますが…目をギロっとさせる大袈裟な演技はレスラー時代そのままで笑いました。でも彼に知的な役はちょっと無理があるかも…。アクションシーンの動きは元レスラーだけあって格闘シーンを中心に迫力のある動きを見せています。
WWEスタジオの映画だからシンプルなアクション映画を期待しましたが、奇をてらったのが逆に失敗だったかなと思います。観る人が違えば粋な大どんでん返しと思うかも知れませんが、自分はどんでん返しを知っても「何だよ」って感じしかしなかったのでなんとも残念。「記憶の家」という視覚効果みたいなアイデアは面白かったです。後半は乱発しすぎで効果は薄れてきますけど。