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自由を手にするその日までのtakerattaのネタバレレビュー・内容・結末

自由を手にするその日まで(2016年製作の映画)
2.6

このレビューはネタバレを含みます

天野友二朗 監督作品
主演 みやび
鑑賞は3作品目
クラファンにより新進気鋭の監督として
頑張り中。程度の知識で鑑賞。

多少ネタバレ有り。
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東京に生まれ東京に住んで住みなれてしまっていると、東京以外の人が思い描く、東京の虚像に気が付けなかったり、違和感を感じる、そんなオープニング。

5章立て。章立て展開や、
かのツィゴイネルワイゼン(映画)をお作りになられた、故 鈴木清順監督も幾つか好んで使う手法で
完パケ仕上がってから、章立て多少意識して、
順番入れ替えたり、

ラストの大どんでん返しが、冒頭だったりも
稀にあるが、本作品は、
スムーズにストーリーは進行。

40万円以下というクラファン成立で
超低予算にも関わらず、120人以上、
ベテランから若手まで、オーディションに
来るという、凄みはある。

少し、馴染めないところは、それぞれの好みだろう。
スプラッター、ホラーは苦手なのと
陵辱的なエロスやエロチシズムに魅力をほぼ感じない、何だろね?心が不感症、汗苦笑、のような
自分には、

愛やまぐわる男女や、
女性が浮気する男への独占欲が、狂気に化して
殺意にまで至るストーリーは多々みかけるが

ふつー、理性で抑制するなり、弁護士使わね?!
と醒めてしまう。

また、金槌で男の急所を夜襲で、復讐される彼(監督が主演もしてる)が

デリ嬢やら、彼女さんちで
お口で抜きますかね?!という

そこでも男性の性欲を描く、傍ら遺体損壊と完全犯罪のための、5648を雇う闇社会の裏側と

監督自身の生い立ちが、生物学研究に長けており、
血生臭いシーンはどの作品なでもお馴染みなのだが
医療現場で外科オペを撮影して医療書物の写真などの資料を提供する側からすると

細かい小道具(低予算に文句は言うのは酷だが。ごめんなさい)に、肉斬りに、外科用クーパー(先曲がりハサミ、オペ後煮沸消毒するから、蝶番から必ず外せる)使わず

盆栽用の切れ味の良い剪定バサミを使うのは、
ちょっと無いかな〜とか、

化学詳しくて、ドイツ製のフラスコやビーカーで
おそらくは、シアン化化合物を生成し、

564を依頼し、浮気彼と、非情な職場同期同僚で、浮気相手女に復讐する、少し引っ込み思案なシナリオに

この別の作品で、明るい商業受けする作品が描かれることはあるのだろうか?と疑問は感じてしまった。

因みに医療現場の薬剤検品はバーコードリーダーと目視勘定確認、声出し呼称確認、複数チェックと、割に薬品をこっそりは絶対にあり得ない。
ちょっと子供騙しに見えて辛かった。

興行収入的に厳しくても、アングラや個人の趣味の撮影から作品化は、勿論有り得て良いが

遊園地も世界中に持っているD社など、メジャーにこれで対抗だと、映画の民主化を現代で声高に唱えるには、賛同は得難い感はある。

マニア30人のカンパで出来ているが

黄色や緑の液体を混ぜたり
固定カメラで、シーンを纏めどりしたり

自宅とは思いたく無いが、
京急電鉄寄りの、大森海岸辺りの、
マンションの一室や、

ベランダから見える、大森ベルポートの
ビルの上の方を見かけてしまうと
前回作で観たロケ地と醒めてしまう。

東京、というより、
都内仕事であちこち回るので、
日常の庭で、これは起きたら大事件な感じに
ドン引きして、引いて見えてしまう。

そこはマイナスポイントとしました。

みやびさんは、最近は
脚本や作品作る取りまとめを別でされておられるようで、監督とは別活動もなさられている様子。

Y & T films のイニシャルが、
Y監督と、どなたか?!何だろうは少し気にはなる。

次作も化学の力でとなると〜と思いきや、

既に二作
元オウム信者のその後の映画と
最新作も、既に公開予定と。

商用映画監督への軌道もあるようで
少しホッとしてたりする。

全ての564の依頼をやり終えてもらい
最後に彼ピをも56す訳だが

その彼が、職場の憎き、同期で、
自分の彼を寝取った女を
切り裂き袋詰めにしてやって来た

スプラッターなその後

彼ピを56せなくて
結局bed inするかなぁ〜?!とか

金槌で男の急所を叩かれたのち
立たなくなり、自家発電しても男の急所から
血が出る、

それをバイアグ◯のジェネリックの
シデナフィル使ったりと

医薬は良く出てくるが、
黄色の六角形のそれは
何味?
コーヒーでなく、バナナかな?と。
男性で使う方の処方を中の人で見てしまった時の
感情を押し殺す気持ちに、なるよね。

ただただ、自家発電で、おのれの男のモノを
ED薬ザラ飲みしながら、ひたすらしごくシーンや

ラストシーン前で、愛し合い、

彼女は幸福感に満たされ、事をし損じて
先立つ死出の手紙書いて
カッターナイフでリストカットでは
死ねないのでは?と。

少し、なにが描きたかったのか?
高学歴コンプレックス、自己紹介に、終始した感もあり、もういいかな?次どうぞ!と
Thank you, Next. でした。

自殺はダメですよ、勿論。

命の扱いのシーン毎のこだわりの
グロと美的の落差が激しく

ツッコミどころは多く、

何で見てしまったかな?感は、
みやびさんの瞳や演技力に惹かれた
ことにしておくことにした。

この話はフィクションですも説明無いし
映倫マークもない、

まさに自主制作も
プライムビデオで、商用に載せられる
時代の進化という点の、学びはある。

ラストシーンに愛が少しも感じられなかったら
この書評は書かなかったと思う。

そう言う意味では、56すはずの
冷たい彼ピは
生物学的に不能者になったのかも?!でも

愛し合うシーンを、敢えて差し込んだのは
いい意味の印象操作に感じるかな?

好きか嫌いかはハッキリ分かれると思う。

自分が愛する女性とは
共に観ようとは思えなかった作品。悲惨とグロと少しとっ散らかってるよね?なストーリー展開。

お勧めしづらいです。ごめんなさいね。
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天野友二朗 監督・脚本・助演・美術・撮影作品
(2016, 112分)
Motion Gallary クラファン成立
独立映画鍋 賛同作品

ゆうばり叛逆映画祭2018入選
カナザワ映画祭2017審査員特別賞
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