ちろる

マイ・ビューティフル・デイズのちろるのレビュー・感想・評価

3.5
ぼくらはあの週末、思いっきり笑い、恋して傷ついた。

ビリーがぶつけてくるまっすぐな想い、レイチェルの心を揺り動かしてく。

学校であまり友達とうまく溶け込めない少年ビリーが、英語教師レイチェルにほのかな恋心を抱く。
そんなビリーは他の同級生マゴットとサムの2人とともに、演劇の大会に出場することになり、レイチェルはそれに同伴することに、

ビリーは繊細でとても扱いにくいけど、実はレイチェルも同じくらい壊れそうなギリギリの状態に、みえて、シーンごとにどうなるのか分かんなくてドギマギしてしまった。

教師と生徒の恋、しかもティモシー・シャラメレベルの超絶美少年に言い寄られてしまったら、女だったら少し心が揺らいでしまいそうだけど、レイチェルにはどうやらそれは効かなかったようで、どうやら禁断の恋への発展には繋がらなそう。

それよりも彼女には、恋やら愛やら、ましてや結婚やらで心がぽっかり空いているのではなく、別の問題で心が辛かったんだ。

そんな感じで、交差するわけではなさそうな、繊細な生徒とその教師の関係、一体全体どういう風に落とし前がつくのか・・・?

ビリーとレイチェルのやりとりも良かったが、このお話、意外にも共に演劇大会に参加したサムとマゴット友情物語としてのエピソードが素敵だ。
男女集まれば安易に恋だとか愛だとかじゃなくて、深い友情物語は、下手な恋物語よりも見心地いいもので、穏やかな気持ちでラストまで迎えることができました。
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