じぇんぬ

奴隷の島、消えた人々のじぇんぬのレビュー・感想・評価

奴隷の島、消えた人々(2015年製作の映画)
3.4
【人として扱われない島】

韓国ノワールモノってなんでこんなに重いのかしら・・・🤦🏻‍♂️

POV形式の韓国映画は「コンジアム」以来かな?
あ、白石晃士監督の「ある優しき殺人者の記録」も一応韓国が舞台か。

新安(しなん)塩田奴隷労働事件という2014年に起きた実際の事件を基にして作られているらしい。

「ビー・デビル」しかり、人間を離れ小島で生活させるっていうのはそれ相応の理由があるんでな~🏝

こんな残酷な行為に及ぶ人間がいる、「悪魔を見た」だって「チェイサー」だって「殺人の追憶」だってそうだったじゃないか。
見た目が人間の悪魔って存在しうるんだな…

【あらすじ】
塩田で有名な島で、大量の死体が発見され、どの遺体も違法で人身売買された知的障がい者なのではないかという噂が立ちこむ。記者の女はその事実を確認するためにカメラマンと共に島へ向かう…

事件を完全再現するというよりも、”こうだったらもっと面白いよね!”を具現化した小説のような話だった✍🏻

これ劇映画だと展開がスローテンポすぎて離脱しそうだったけど、POVのおかげで島の雰囲気や人の視線に注目できて効果的だったと思う。

ただ、実際の事件を基にしているからと言ってモキュメンタリー調かと言われると違うかな?

これは2回目見た時にもアッと驚けるのかというポイントなのですが、見てる側が気が付けるようなヒントが劇中にないとしたらPOVにした意味が薄れちまう気はする。
※ちな私は想像もしてなかったので要素は見つからなかった

全体的に体感長く感じる映画ではあったけど、韓国映画らしく容赦のないキャラクターたちと後半の急展開には及第点を与えてもいい気がする!
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