福福吉吉

エンド・オブ・トンネルの福福吉吉のレビュー・感想・評価

エンド・オブ・トンネル(2016年製作の映画)
3.5
◆あらすじ◆
ホアキン(レオナルド・スバラーリャ)は妻子を失い、自身も車椅子生活で精神的に暗く落ち込んでいた。ある日、賃し出していた2階の部屋に母のベルタ、娘のベティの家族が引っ越してくる。そして、ホアキンは自宅地下室で奇妙な音を聞こえてきたため、探ってみたところ、銀行強盗が地下トンネルで金庫から侵入する計画を耳にしてしまう。

◆感想◆
ストーリーの前半に、車椅子のホアキンの生活やベルタ母娘との交流を描き、家族を失ったホアキンがベルタ母娘に家族を重ね合わせていき、精神的に回復していく姿を描いており、少し強引にベルタがホアキンの生活に介入していく中で、ホアキンは少しずつ明るさを取り戻していきます。このあたり、ストーリーのテンポが少し遅めに感じますが、その中でしっかり伏線をはっていて、観終ったときに「なるほど」があって面白かったです。

ストーリーの後半で銀行強盗の地下トンネル計画にホアキンが関係していく流れになると、一気に緊張感が増していき、観ていてドキドキして楽しかった。ベルタ母娘もしっかりストーリーに絡んでいて、敵味方の関係が微妙になっていくところも良かったと思います。後半を観るに、ホアキンも善人というわけでなく、狡猾さを感じるキャラクターになって、その部分が予想できない要素になっていて面白かったです。

誰に感情移入して良いか分からなくなるくらい後半の展開が絶妙で面白かったです。

鑑賞日:2023年9月5日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
福福吉吉

福福吉吉