MikiMickle

エンド・オブ・トンネルのMikiMickleのレビュー・感想・評価

エンド・オブ・トンネル(2016年製作の映画)
3.3
事故で妻子を失い、車椅子生活のホアキン(レオナルド・スバラーリャ)は、家の差し押さえの為に、家の2階部分を娘を抱えるストリッパーのベルタに貸すことに。

安楽死を考えていた愛犬は、喋らないその娘に心を開き回復していく。閑散とし散らかった部屋はベルタによって綺麗に片付けられ、人間味と暖かさを取り戻し、ホアキン自身もまた、この親子に心を解されていく。

そんな中、作業場の地下室から聞こえたのは、トンネルを掘る音と話し声。どうやら銀行強盗のためのものらしい…
ホアキンは持ち前の機械工学技術で、壁の向こうの彼らの様子を盗み聞き、盗み見し、先手を打とうとする。が、実はベルダがその一味である事もわかり……
首謀者の真の姿とバックの闇を知ったホアキンは、ベルダと娘を救う為に、彼らの金を盗む為に、不自由な体で一人彼らに立ち向かう。
というスペイン産サスペンス。


犯人の手口は綿密だけれど、あくまでオーソドックスなもの。一方、かなり技術的なホアキンとの差がなかなか面白い。

そして、足が動かないホアキンが、時にトンネルに忍び込み……時に追い詰められ……
2時間ある映画にも関わらず、長さを全く感じさせないハラハラ感が満載‼‼ 見つかっちゃう〜‼と、手に汗握ってしまう。
隠された衝撃的な事実も判明…

そして、後半の緊迫感あるシーンでは、ホアキンの頭の回転の良さにワクワクするっ♪
ここでそれだすのかぁ〜‼そう言うのかぁ〜‼と♪

正直、全体的にツッコミどころはある
そもそも、私が犯人なら、最初にホアキンを殺 してトンネル作業するしね(笑)まぁ、それを言ったら元も子もないw
あと、ホアキン、かなりの変態‼(笑)救う為だろうけど、怖いって〜‼‼  行動がサイコさん(笑)

しかし、そんなツッコミどころがあってもそれはそれでおかしいし、緊張感の途切れない流れも、きちんと張り巡らされていた伏線を回収してくれるスッキリ感も、ホアキンの頭の良さも楽しいものだった♪

もし、自分がこういった類の状況や窮地に追い詰められた時に、ホアキンみたいな知性と頭の回転と機転の働く人になれたらなぁ…と思う。
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