「Where are you from？」
「Japan」
こんな当たり前の事が言えるのは、実はとてもありがたい事なんだなと気付かせてもらった本作。意外な副産物。
というのも本作はバラク・オバマ元大統領の大学時代の物語。日本人が観てまさかこんな感想が出てくるとは製作者も思ってはいまい。。。
アイデンティティのど真ん中、どこ出身で、何人なのか。
カンザス出身の母、ケニア出身の父、詳しくは語られないが、インドネシアとハワイで育ったそうな。
イェール大学に入学したら、先ずは自己紹介。「どこ出身？」がついて回るが、そんなシンプルな質問にさえ違和感を覚えながら、、、苦悩と出会いを描いた作品。
品が良く、大統領にまでなったので、てっきり政治家の家に生まれたのだろうと思っていたら、そうではなかったらしい。いつも優しく寛容で、スマイルは人柄の良さにも見えるけど、実は自信の無さを隠すベールの様にも見えた。
肝心の政治家を目指すきっかけは描かれていないから、ビックリ肩透かしだったけど、バラク・オバマが大好きだし、なんとなくミックスのぎこちなさ感は知っていたけど、事件を絡めず、不安定な心を丁寧に描いた作品は観たことが無かったので、観て良かった。
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都会に馴染めない
ある本が書いていた
「大学はある特訓をする場所、
自分が誰かを忘れる場所」
SONYのウォークマン
