calro

バリーのcalroのレビュー・感想・評価

バリー(2016年製作の映画)
3.6
若き日のバラク・オバマの刺激的な日常と、それ故の残酷な葛藤を丁寧にスマートに描く爽やかさと、だからこその現実との対比は見事。なし崩し的に大人になっていく残酷な日常に真正面から向き合おうとする青年の実直さはちゃんと青いし、ちゃんと美しい。その繊細さとそれ故の複雑さを丁寧に丁寧に拾っていく優しい展開と、その美しくない現実に生きる青年の美しさは見事。決してハッピーな物語ではないけど、それでもちゃんと前に進むラストがいい。
calro

calro