社会のダストダス

バリーの社会のダストダスのレビュー・感想・評価

バリー(2016年製作の映画)
3.5
大統領としてはどんなことしたのかは正直よく知らないけど、毎年オバマ氏が発表するその年のお気に入り映画はなぜか気になっている。ちなみに2022年だと『トップガン・マーヴェリック』、『アフターサン』、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』他、などジャンルも様々。今年もそろそろ発表されるかな。

シネフィルとして有名な?オバマ元大統領、そんなバラク・オバマ氏の青年期の葛藤を描いたNetflixオリジナル映画。黒人グループの中では白人のように扱われたというオバマ氏は自身のアイデンティティに悩んだ模様。主演のデヴォン・テレルはかなり似ていて、凄くオバマっている。

アニャ様がオバマ氏のファーストレディ(最初の女)を演じる。そんな悩み多き年頃にアニャ様に出会おうものなら、未来の大統領といえども、その天使さにコロッとやられてしまうわけである。踊るアニャ様、カメラを構えるアニャ様、黒人の最速神話を崩すアニャ様、アニャ様かなり多めで満足。



🏆ゴールデン・ダストダス賞2023🏆

2023年総括、書いてなかった作品のレビューを簡単に済ませるついでに、今年の優秀作品を独断と偏見と贔屓で選び自己満足に浸ることを目的とするゴールデン・ダストダス賞2023。

今回は、ベストシーン賞。そのものずばり印象に残ったシーンについて、感動的だったり、衝撃的だったり、変だと思ったり定義は色々。

☆ベストシーン賞 ノミネート


“♬ピーチ”『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』… クッパ様がピーチ姫への届かぬ想いを乗せた魂のバラード。ジャック・ブラックが即興で付けた歌詞の模様、ほとんどピーチと連呼してるだけだけど。

“マルチバース墓参り”『ジュリア(s)』… 同じ場所同じ時間に集まった時間軸の異なるジュリア。ここまでの人生の過程が違っても、見送る気持ちは同じ。シームレスにワンショットっぽく演出されてるのも凄い。

“♬Under Pressure”『アフターサン/Aftersun』… カメラの記録と記憶の中にいた20年前の父親が抱えている孤独や重圧に娘が触れる瞬間。同じ歳になり当時は見えなかったものが見えてくる。

“エンドロール”『パール』… おそらく映画史上最も斬新なエンドロールのひとつなのではないでしょうか。

“♬ただのケン”『バービー』… ライアン・ゴズリングの美声であんなクソみたいな歌詞を歌っていること以外にもツッコミどころはありますが、胸板から衝撃波みたいの出しているシーンだけはどうしても理解が及びません。

“放射熱線”『ゴジラ-1.0』… 尻尾の先から突起物がニョキニョキとせり上がって来て、最後に背ビレがガコンと引っ込んでズドーンと、熱線が放たれるシーンカッコよすぎてうれションレベルでした。



リストアップしたもののうち半分は楽曲に関連するものですね。部門コンセプトに挙げた感動的だったり、衝撃的だったり、変だったりを一応網羅した形になったと思います。

受賞は… ♬どぅるるるるrrr… (ドラムロール音)



🏆“♬Under Pressure”『アフターサン/Aftersun』です!

謎の感動が攻め寄せてきた『バービー』のケンも捨てがたかったですが、映画館で理由はよく分からないけど自然と涙が浮かんできたこちらに軍配を上げました。感動系でいえば去年も『CODA』のオーディションをここに書いたので、来年は死ぬほどアホなシーンが獲ることを願います。

ネタバレにはある程度配慮した書き方になったので、観ていない人が読んでもどんな映画か全然わからないかもしれませんが、作品単位で観てもこれらは良作だと思います

以上、ベストシーン賞でした。