にまみれも

十四夜の月のにまみれものレビュー・感想・評価

十四夜の月(1961年製作の映画)
3.8
55年以上も昔のインド映画だけど、今のボリウッドのスタイルにかなり近い作りなのに驚いた。
ただ、今だったら大勢の賑やかダンスが入る所は、この頃はまだしっとりと恋や苦悩、友情などの歌を歌うのみ。

ストーリーは熱い友情を育んだ3人の男性。
その一人が偶然街で見かけた女性に一目惚れ。ただ、厳格なイスラム教の世界なので、相手の女性もなかなか見つけられず…。

所が、あゝなんと言う運命の悪戯。
その女性を求めて彷徨う男が断って、友人に押し付けた縁談相手が、それこそ探していた女性だった!

友人は美人の妻をもらって喜ぶが、偶然から自分の妻こそが、友人の探す相手だったと知る。
しかし、その時にはすでに時遅く、主人公は別の女性を求めていた相手だと思って、結婚支度は進んでいた…。

インド映画ならではの、すれ違いメロドラマですが、いやぁ「これから、どうなるの⁈」とハラハラさせらせて、かなり面白かったです!
ラストの展開も、しんみりとする展開。
男たちの暑苦しい友情に、なんと言っていいのやら…。

とは言え、歌のシーンはゆる長かった…。
そう言う意味で、今のインド映画が歌と踊りになったのが、ちょっと分かる気がいたしました。