主人公の医者としての献身、ラストで見せた機転、そして美貌。ルー・ドゥ・ラージュ演じるヒロインは出来過ぎなくらい。
ただ彼女の英雄的行動と機転で、めでたしめでたしとはならない、割り切れなさが残ります。
本作は修道院で起こった悲惨な出来事が中心に置かれているわけですが、信仰を守るために自分を犠牲にするには当然であるかのような戒律はさらなる悲劇を呼び起こしたです。
実話を基にした映画とのことですが、先日観た「あなたを抱きしめる日まで」と似たエピソードが描かれたことに驚きました。旧弊なキリスト教信仰には憤りを覚えます。
BS松竹東急「よる8銀座シネマ」にて。