わりばし丸

夜明けの祈りのわりばし丸のレビュー・感想・評価

夜明けの祈り(2016年製作の映画)
3.7
1945年12月のポーランド。
修道院のシスターはフランス人女医に助けを求めるのだが…というところから始まるドラマ。
実話を基にして作られた映画。

とても辛い映画でした。

修道院のシスターたちは戦争中にソ連兵にレイプされ、7人も妊娠してしまっていた。
(最初の1人のほかに7人だったかも)

地元の医者には頼れない。
修道院が閉鎖され、恥をさらすことになるから。


女医の戦いと、シスターたちの信仰。

見ているこちらもひどい現実に対する憤りと、一方で信仰というものに対する疑問も覚えてしまう。
信仰のせいで苦しんでいる部分もあるし、支えになっている部分もある。
良いとか悪いとかは言えないのだけど、複雑。


目の前の命を救うために行動する女医マチルドに心揺さぶられます。



ウィキを見たらモデルになった女医のマドレーヌ・ポーリアックは1946年、33歳の若さで任務中に事故死してしまったそう。
映画と合わせてなんとも言えない気持ちになってしまいました。
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