ペイン

夜明けの祈りのペインのレビュー・感想・評価

夜明けの祈り(2016年製作の映画)
4.3
高橋ヨシキさんが昨年のベスト10に入れたかった次点候補作品とおすすめしていたので観賞。

これはたしかに昨年の映画ではかなり過小評価されてるなと感じるくらい上質な素晴らしい作品だった。

とにかく作品自体の作りが硬派で、感情を吐き出すシーンや説明的なセリフを排していてとても品がある。

戦争とは?信仰とは?命とは?という本作の重いテーマが我々にどストレートに響いてきます。“この時代の話だから我々には関係ないや”とは言えません。今も世間をたびたび騒がせてる山口メンバーの強制わいせつやら、強姦、セクハラ問題に置き換えて捉えることも出来る。

自分の考えと信仰との板挟みに合いながらも生き抜こうとする強い女性たちの姿にはなんだか勇気づけられた。

それと主人公の女性医師マチルドを演じたルー・ドゥ・ラージュがまぁ可愛らしいお顔だこと(笑)こんなべっぴんさんがこういったタイプの作品の主演を務めたのは意外だったな~。彼女のインタビュー動画を観たのですが女優として1本芯が通っていて女優業に対する向き合い方が半端じゃなくプロフェッショナルだなと感じた。

こういう素晴らしい作品が埋もれちゃうのは勿体無い。多くの人に観てほしいな。
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