シネマの流星

エクスペンダブルズ ニューブラッドのシネマの流星のレビュー・感想・評価

5.0
アクションという映画言語、アクションという視覚音楽のマエストロであるスタローン。朝っぱらから大爆破と大爆笑のオンパレード。落語は人間の業を肯定し、映画は倫理の真逆を肯定する。今のご時世で不謹慎な大爆破も、磨かれたアクションの歴史を持つスタローンがやれば聖なる爆発になる。芸術は爆発だと言ったアーティストがいたが、スタローンの爆破アクションも本能を肯定する芸術のひとつ。

今作もスタローン節は健在だが本人のモチベーションは衰える。イーストウッドのように90歳になってもメインイベンターを譲らないのか、スタローンのように第1試合で観客を楽しませながら続けるのか。スタローンのキレは健在なので前者であってほしいが、本人の気持ちがすべて。それぞれの映画終活。アクションとは何かを考えさせる作品。
シネマの流星

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