JJ

エクスペンダブルズ ニューブラッドのJJのレビュー・感想・評価

2.0
色々あるが最も辛いのは、過去作に登場した年寄りスター軍団に引導を渡すべく登場したはずの新キャラクター達が何の見せ場もなく突っ立っているだけで終わってしまうことである。これではどうしたって過去のオジさん達が恋しくなってしまう。
もし次作があるならば、例えば1作目では単なるカメオだったシュワルツェネッガーの役が2作目ではしっかり物語の中心に据えられて魅力を放ったように、もう少しキャラクターを大事に扱うべきであろう。

ジェイソン・ステイサムは新たな主人公のバトンを受け取るべく孤軍奮闘するが、彼は過去作と全く同じ暴れ方をする「知ってるオジさん」であり、観客に他のオジさん達の不在による孤独感をより一層与えてしまっている。

頼みのアクションシーンも全体に演出がかなりもっさりかつ既視感も強く新鮮味に欠けてしまう。

そもそもそういう企画だと言われればそうかもしれないが、何だか定年退職を迎えた上司(=スタローン)の事務作業の引継ぎに延々と付き合わされた気分になる映画だった。
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