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探偵はBARにいる3のCANACOのネタバレレビュー・内容・結末

探偵はBARにいる3(2017年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

2017年公開の東直己氏原作、監督は全2作を撮った橋本一氏から代わって吉田照幸氏。ハマりそうでハマれなかったシリーズ。それぞれ劇場で見たものの記憶が薄れてしまい、再鑑賞。ヒロインは北川景子。

監督が代わり、脚本も原作ベースからオリジナルに変更。

探偵の相棒・高田の大学時代の後輩から恋人の行方を探してほしいと依頼を受ける。

その失踪した女子大生が所属していたモデルクラブという名の風俗と、リリー・フランキー演じる北城仁也率いる北城グループ(暴力団)、別でおこった毛蟹を積んだトラック運転手射殺事件および運転手の自殺、そのすべてにかかわっている北川景子演じるマリの物語。

シリーズを通じて盛り込まれている派手なアクションシーンは継続。本作は志尊淳演じる強敵が現れ、空手の師範代の高田が手こずる。ただやりすぎ感があってリアリティが薄れる。この手の芝居をするリリーさんは相変わらず怖い。
暴力団、覚醒剤と『孤狼の血』と変わらない題材ながら、こちらはまだ893耐性低い人でも見られる仕様になっている。1、2にあったエログロ要素がなくなり、テレビドラマっぽくなった印象。

オリジナル作品でいくなら、娼婦という職業のリアルをもっと追求してほしかったので、R15+、R18+までいってもよかったと思うけど、不治の病に侵された子どもを救うために覚醒剤を強奪し構成員を2人殺すという逆に現実離れしたヒロインになってしまったのが残念。
1でも思ったけど、ヒロインの狙撃スキルが高すぎるのも違和感。探偵がとにかく記憶力が悪く、昔会ったヒロインのことを毎回覚えていない(相手は覚えている)のも違和感。探偵なのに。

ショッピングモールで起こる大パニックとか、バッグすり替えとか、どこかで見たことがあるシーンも多い感じ。

総じて、さじ加減って難しいなあと感じたシリーズでした。
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