もじゃねる虚無

三度目の殺人のもじゃねる虚無のレビュー・感想・評価

三度目の殺人(2017年製作の映画)
4.8
❶裁判に携わる登場人物のほぼ全員が大なり小なり嘘を付いてること、❷ヒントとなる描写が少ないこと、❸視聴者の解釈に委ねていること等から、集中して観ないと判然としない部分が残る上、消化不良になってしまう人が多いと思う難解な映画

その結果として、低評価になりがちだと思うけど、物凄く練られた作品で楽しかった

基本的には広瀬すずの証言がほぼ事実であり、役所広司と広瀬すずが殺害したので間違いないと理解した

三度目の殺人が意味するところは、役所広司が裁判で広瀬すずを庇う形で、確実に死刑になる方向に誘導することを福山雅治に受け入れさせることによる自死と福山雅治を始めとする司法制度に自らを裁かせ共犯にすることによる間接的な殺人にあると理解した

場合によっては、これは冤罪ではと認識してしまう人もいるのでは?