このレビューはネタバレを含みます
えっ!? これで終わり?
てのが素直な感想。
是枝監督作品は観ているときモヤモヤして決して後味が良くない作品ばかり。だけど心に残るものが必ずある。「海街diary」しかり「海よりもまだ深く」しかり「そして父になる」しかり。
観ているときは、さすが是枝監督、重厚な語りを見せてくれると思ったのだが、終わってみると伏線が全然回収されていないような。
もちろん、ある程度の謎はわかるのだけれど、何で役所広司は二転三転する会話をするのか、記者がけしかけた話を鵜呑みにするのか、さっぱり判らない。広瀬すず演じる被害者の娘を庇いたいのか、被害者、その女房共に裁きたいのか、いまいち意図がはっきりしない。今までの是枝作品には無い詰めの甘さが目立つ。