りり

三度目の殺人のりりのレビュー・感想・評価

三度目の殺人(2017年製作の映画)
3.0
登場する法曹の人々の仕事ぶりからは正義や真実を追求する姿勢はあまり感じられない。しかし、かといって個々の登場人物が悪人というわけではなく、これが彼らの仕事なだけ。そうした描写から人が人を裁くという司法制度の危うさを考えさせられるとともに、被告人のつかみどころのないキャラクターに翻弄される弁護士の姿が印象に残る映画だった。
1対1の場面で絶妙に会話をコントロールするサイコパスっぽい被告人役の役所広司の演技は恐ろしいくらい。弁護士事務所の3人がやけにスタイリッシュなのと、広瀬すずがかわいすぎてリアル感減でちょっと残念。
りり

りり