このレビューはネタバレを含みます
狙っての演出なんだろうと思いますが、作中では結局、判決以外の『真実』は語られていないんですよね・・
十字架が意味ありげに演出され、3人が雪の上で倒れてる場面が印象的。
咲江と三隅が十字架のシルエットをしていて、咲江の父親同様に、裁かれるべき人物を表してるように思う。(重盛は足を広げて大の字で、二人と明らかに差別化していると思う)
と考えると、仮想の映像のようだったけれど、咲江も殺害の現場にいて殴り、顔の血を拭ったのは現実のシーン?
咲江が父親との事を公表しようとしたのは、三隅を助ける為のようで、実はそれが三隅に伝わる事で、三隅に全てを被ってくれというメッセージを伝えたように思う。
そして、三隅ならきっとそうするだろうという意図もあったのだろうなぁ。
全てわかって咲江の思う通り行動した三隅、自身の娘への感情から三隅の感情を理解した重盛。
個人的な感想では、咲江がとんでもない頭脳犯なんですが、これが本当なら咲江はかなりの演技派。それを見事にこなす広瀬すずの佇まいが・・やっぱりこの人は凄いなぁ。