Melko

Ink(原題)のMelkoのレビュー・感想・評価

Ink(原題)(2009年製作の映画)
3.5
じ、字幕が読めねぇ…
じ、字幕が消えるタイミングがおかしくねぇか??
じ、字幕がミスタイプしてるぞ!

海外版「世にも奇妙な物語」
一人のビジネスマンの、娘との記憶。嫁との記憶。何故かイラついてるビジネスマンは、交通事故に遭う。
人間ではない不思議な集団に、良い夢、悪い夢を見させられる近隣住民。
そして、どこからともなくやってきた黒い布切れを被った男に連れ去られる、ビジネスマンの幼い娘…

なんだこのチープな作りは…
画角も音楽もテレビドラマ並み、テンポも間も悪い。おまけに時系列と時間軸が入り乱れ、めちゃくちゃ見づらい。
言わんとしてることはわかる気がするし、雰囲気も悪くはないんだけどなあ。
サブリミナル効果的に挟まれる、ビジネスマン ジョンの過去の記憶や感情、セリフの数々も、絵面に合っていないところがあって、めっちゃノイズ。。

だがしかし!全体的にチープな作りの中、アクションだけは結構凝っててダイナミック。これだけで1点献上!
見かけが普通の、良い夢見させ隊 vs 見かけがもうホラーでしかない、悪い夢見させ隊のデスマッチは見もの!!
笑ったのは、良い夢見させ隊の門開け担当?の両目の黒テープ…チ、チープすぎやしませんかね、、まあ、いいけど、、もうちょっと早く走れんもんかね、、

あと、役者の演技が思いの外なかなか良くて、ラストはしっかり泣いてしまったわ。
貧しい家庭出身のジョンが、死にものぐるいで働いて、手に入れたもの。手から離れていったもの。まさに今、その手から離れようとしているもの。

仕事に打ち込みまくってる方。
大事なものを蔑ろにしていませんか?
「過去はやり直せる」
でも、死んだらそれまでなのよね。
生きてるうちに、後悔しない選択をしていきましょう。

誰の目にも明らかに予算のない造られ方、きっちりメッセージと迫真の演技、見せ方の工夫。
良いところはたくさんあるだけに、不自然に詰め込まれたカットの数々、編集が残念。冒頭の父と娘のやり取りなんてめっちゃ良かったんだけどなあ。
でもこの監督の作品の作り方は嫌いではないかも。もう一作アマプラに入ってるみたい。見てみよう。

「自殺は痛みを伴う」
時間は無限で、有限なのです。
Melko

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