烏賊飯

FOR REAL ベイスターズ、クライマックスへの真実。の烏賊飯のレビュー・感想・評価

4.3
これを単なるファンムービーと割り切るのはもったいない。そして神奈川でしか上映してないのはさらにもったいない。

横浜DeNAベイスターズの2015年シーズン終わりからの1年間のドキュメンタリー映画。正直こんな企画を映画にしてたとも知らなかったが、某ラジオで野球あまりわからないであろう人が勧めてたので鑑賞。ちなみに自分は一応12球団の名前くらいは浮かぶけど選手の名前はほとんどわからないくらい。

ラミレス監督としての初勝利とかをわりかしみせて序盤の負越しはさっさと済ませちゃったので華やかにみせるのかな、と思いきやむしろ苦悩の方がメイン。たった1年でも調子の浮き沈みもあるし、怪我に泣かされることもある。そこから這い上がれるか、その前後のチームがどうなるかという変化がこの2時間に詰め込まれてる。

今まさに野球の試合が進んでいるところのダグアウトやベンチ裏などもガンガン出てくる。むしろオフカットは本当に最低限。プロスポーツが好きな人ならわかるだろうが、これは一歩間違えるとスパイと変わりない状態。最初はカメラ向きなコメントをする選手もいるけどそれはすぐになくなる。これだけ日常になるのは簡単に真似できないであろう。そのぶん演じていないそのものとしての力強さは計り知れない。

特定のファンなどにはあの選手出番少ないとか思っちゃうかもしれないけど、それはこのチームとして観て欲しいからであろう。あえて言えば字幕が多く思えてしまったかなあ。最後のあの字幕なしの言葉を映えさせるためかもしれないが。野球に限らずスポーツ鑑賞が好きな人にはぜひオススメです。来シーズンは球場行ってみようかな。
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